チアシードがまた評判になっている。今回のきっかけはTikTokだ。TikTokで、便秘を解消し体重を減らすために、チアシードと水とレモンを混ぜたものを飲む「インターナルシャワー」の動画が人気となっている。そのハッシュタグの#internalshowerは現在までに1億回以上再生されているという。
チアシードは、南アフリカ原産のチアと呼ばれるシソ科の植物の種だ。水に浸すと種子を包んでいる半透明の膜が膨らんで大きくなる性質がある。今までも健康食品として、セレブやスーパーモデルが食べていると何度も話題になったことがある。今回はTikTokがきっかけだ。
チアシードは「必須脂肪酸」のα-リノレン酸と呼ばれるオメガ3脂肪酸を多く含んでいる。体内では作れないので食物から摂る必要がある。大さじ2杯程度の一食分で、α-リノレン酸の1日の摂取量の2倍の量が取れると言う。α-リノレン酸は、体の中でEPAやDHAに変化し、コレステロールや中性脂肪を減らす働きがあるので、今の私に最も必要な「必須脂肪酸」だ。
もう一つの特徴は、食物繊維が多いことだ。やはり大さじ2杯で10グラムの植物繊維が含まれ、これはりんご1個の2倍以上だと言う。チアシードの表面の膜は「グルコマンナン」という食物繊維で、約10倍に膨らみ、ゼリー状になる。「グルコマンナン」は、こんにゃくと同じく、水溶性の食物繊維で、体内を掃除してくれる。多分これが、現在TikTokで話題になっている「インターナルシャワー」の根拠なのだろう。
それだけではなくチアシードは抗酸化物質が多く含まれ、また大豆やキヌアよりも少ないもののタンパク質も豊富だと言う。
さらに、チアシードにはミネラルが、豊富に含まれているそうだ。カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、マンガン、セレンカリウム、銅、モリブデンなども摂取できる。食品としては理想的だろう。長所で欠点は、味がないことくらいだろうか。
以前は、毎日ヨーグルトに混ぜて大匙いっぱい程度を食べていたが、なんとなくやめてしまっている。TikTokの「インターナルシャワー」の記事を読んで思い出したので、また生活に取り入れようと考えている。しかし、こういうものは続けないと意味がないので、始めたりやめたりではあまり効果が出そうな気もする。
同じように、友人にもらって始めたモリンガを食べる習慣も、いつの間にかやめてしまった。よっぽどおいしいとか何かモチベーションがないと続けるのは難しいものだ。チアシードもヨーグルトに混ぜるだけではなく、他の方法も考えてみる必要がある。そうしないと、ヨーグルトを食べない日には、チアシードも食べないからだ。チアシードだけで美味しければ良いのだが、そうではないために、一緒に食べる方法やレシピが必要になる。