「マクロ管理」という記事がNYTで目についた。日経Goodday有料会員だから健康情報には詳しいし、多くの記事をよく読んでいるが、まったく新しい言葉だから、読んでみた。ちなみに記事には「医療アドバイスではありません。特定の食事療法を開始する前に、必ず医師や登録栄養士にご相談ください」とあったので、これを読む人も同じ理解をしてください。だから、これは自分の記録用のメモだ。
マクロ管理とは、マクロ栄養素を管理する考え方のようだ。マクロ栄養素、または「マクロ」とは、体が最適に機能するために大量に必要とする栄養素のことだ。炭水化物、タンパク質、脂質が3大マクロ栄養素ということなので、新しい考え方でなく、従来の栄養学と変わることではない。
マクロ栄養素という言葉の意味は、炭水化物、タンパク質、脂質は他の栄養素よりも比較的多く必要とされるため、「マクロ」と呼ばれるということだ。マクロ栄養素の摂取量には推奨範囲があるが、個人の状況によって必要量は異なる。これも従来の栄養学と変わることではない。
マクロ栄養素の種類と役割は以下のように説明される。
- 炭水化物:主に穀物、果物、豆類、でんぷん質の野菜に含まれる。消化されるとグルコース(糖)に分解され、脳や体の主要なエネルギー源となる。
- タンパク質:卵、肉、魚、大豆製品などに豊富。消化されるとアミノ酸に分解され、筋肉、組織、細胞の構築と修復に不可欠。
- 脂質:アボカド、ナッツ、種子、食用油、脂肪の多い魚などに含まれる。細胞膜の構成要素となり、エネルギー貯蔵、ビタミンの吸収、臓器の保護など様々な役割を果たす。
なぜマクロ管理という考え方が出てきたのかは、マクロ管理をすることで、体重減少、筋肉増強、運動のためのエネルギー向上、さらには血糖値やコレステロール値の低下にも役立つからだそうだ。これも特に新しいことでない。
新しいことなのかもしれないことは、個人の理想的なマクロバランスを考えるということのようだ。それは、個人の年齢、活動レベル、性別、その他の状況によって適切なマクロ栄養素の量は異なるが、一般的には以下のような比率のようだ。
- 炭水化物:総カロリーの45~65%
- タンパク質:総カロリーの10~35%
- 脂質:総カロリーの20~35%
食事から十分なマクロ栄養素を摂取するために、毎食、炭水化物、タンパク質、脂質を含む、上記のようなバランスの取れた食事を心がけるということのようだ。
結局のところ、従来からある栄養の3大要素の考え方と大きく違いはなく、それを「マクロ管理」という言葉でパッケージしただけのことで大したことではない。
だが、一応は、Macros, MacronutrientsとMacro trackingという言葉を覚えておこう。