ちょっと記憶が無いほど暑い週末で家に閉じこもってたまっている本とビデオに追いつく。
この週末の言葉は、「テネブリズム」。カラバッジオについての本に出てくるのだが、彼の影と強い光のスタイルをいう言葉で、フェルメールもカラバッジオやレンブラントほどではないが似た表現をとっている。真っ暗な闇に当たる強い光は劇的な場面を作り出すが、フェルメールの影は闇ではなくなく、もっと柔らかだ。でも室内画がほとんどということで、カラバッジオの「テネブリズム」の影響を受けた影と光の画家であることは間違いない。
分からないことはwikipediaで調べてみるのだが、説明は以下の通り。フェルメールの表現は参照されないので、典型的なテネブリズムではないらしい。キアロスクーロに分類されるのだろうか?
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テネブリズム(Tenebrism)は、光と闇の強烈なコントラストを用いた絵画のスタイル。語源はイタリア語のテネブローソ tenebroso (闇) で、dramatic illumination (劇的照明)とも呼ばれる。明暗法のより高まった様式で、暗闇から人物が浮かび上がったような画面を作る。この言葉はここ10年ほど美術史家はほとんど用いておらず、明確な定義も不足している。用いられるとしたら、スペインの、とくに17世紀の画家たちにで、他と区別するため、語頭を大文字で書く。
テネブリズムと明暗法の違いを、最も良く説明しているのは、ドイツの美術史家ルドルフ・ウィットカウアー(1901年 – 1971年)の次の文であろう。
カラバッジオの光は孤立している。それは空間も空気も作らない。その絵の中の闇は否定的な何かでしかない。つまり闇とは、光が存在しないところ。光は人物や物を照らすものの、それらは中身が詰まっていて、光を通さず、光に溶けることもないから、そこに闇が生まれる。同じことは、ティツィアーノ、ティントレット、レンブラントの作品にも言える。
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この影と光のコントラストのある表現は、カラバッジオの専売特許だと思っていたが、彼の前にも似た表現をした先駆者がいたことをWikipediaで知った。
今週はかばんに入れているカメラのレンズを換えて夜の写真が撮りたいな。