2020年東京オリンピックは、多くの問題が起きて、まだその話題が続いている。結果的にオリンピックについては、誰も触れられないかのような状態だ。結果として、一時は札幌で決まりかと思われた2030年冬季オリンピックも行方がはっきりしない。この後遺症は数十年か続くのだろう。
日本はこんな状況だが、お隣の韓国では1988年以来のオリンピックの招致は続いている。今は2036年の夏季オリンピックの招致を目指しているようだ。
ソウルは2032年のオリンピックがブリスベーンで決まる前に、2032年のオリンピックを北朝鮮の平壌との共同開催で提案している。しかし、その共同開催は北朝鮮と言うリスクをIOCが嫌ったのか、他の理由だったのか、2032年はブリスベーンで決まっている。
今回のソウルの招致は北朝鮮の含まない形での単独での開催となっているようだ。しかし、それでもソウル市長は開催時に南北の関係が落ち着いていれば非武装地帯や平壌でいくつかのイベントを開催することをについては否定していない。
できればオリンピックの共同開催で南北の融和が行われ、今の北朝鮮の孤立と強行的な対外姿勢が改まれば、それは東アジアの平和的な安定のためには良いことだ。そもそも、オリンピックの精神は平和だ。今の朝鮮半島の緊張関係を改善するような形で使われるのが最も望ましい。
しかし、すんなりと2036年がソウルで決まるかどうかはまだわからない。現時点では多くの国が立候補している。インド、ドイツ、エジプト、メキシコが招致を表明しているし、今後も他の国が立候補するかもしれない。一つだけ確実なのは、日本が立候補することはないということだ。今まで招致に敗れている大阪や名古屋も当面は難しいだろう。
2036年ではないが、2035年にはラグビーワールドカップが日本で再び開催される可能性があることを、2月に来日したワールドラグビーのトップが日経のインタビューで明らかにした。日本は、当面オリンピックは禁句だから、ラグビーワールドカップで盛り上げていけばどうだろうか。