年賀状から、e年賀状

by Shogo

正月と言えば年賀状。でも、それは、今までの話。今年は、Facebookなどで年賀状を出すのをやめたのでと言うポストやMessengerなどで新年の挨拶がいくつも来ている。

年賀状の枚数は相当減っていると思われるので、調べてみると、2021年度の発行枚数は、19億4000万枚となり、過去最低と言うことだ。最近は個人で郵便を出すと言うような習慣は、あまりない。郵便で来るのはDMや役所からのお知らせなど限定的なものだ。個人のコミュニケーションに使われる事はまずない。今年も海外から何通かクリスマスカードが届いたが、それ以外に友人から郵便物が来ることはない。

電子メールが一般的になりつつある頃、電子メールのことをeメールと呼んで、普通の紙の郵便によるメールと区別していた。それがだんだんとeが取れて単にメールと言えば、電子メールのことを指すようになった。この段階で郵便による紙のメール(郵便)は役割を終えていたことになる。電報も同じで、使われなくなって久しいが、冠婚葬祭の際には電報で送ることが、今でも習慣として残っている。これは紙として残ることが、重要でコミュニケーションの役割がほとんどない。

そして、ついに年賀状だ。年賀状も新年のご挨拶という役割はかろうじて残っている。出したり、受け取ったりと言うことが、年賀状と言う紙で残ることが重要なので、今でも続いている。

しかし、それも、もうすぐ役割がなくなりそうだ。今でも送ろうと思えばメールでjpegのカードを送ると言う方法もあるし、Facebookなどでつながっている人には、自分の投稿で新年のご挨拶をすると言う方法ある。メールもソーシャルメディアも使えない相手と言うのは、既に送る必要のない相手とも考えられる。どちらも使えない相手とは、そうしたゆるい関係を維持するために、年賀状が機能してきた。だが、時間とともに先方にとっても、こちらにとっても、もうその意味はないと言うことで区切りをつけるべきなのかもしれない。

遠い過去の関係から、年賀状を出し続けている人がたくさんいる。今後もう会うこともないと思われるが、やめられないのは、そういう過去の関係が今の自分につながっていると思うと切るに切れない。本当に必要なのだろうか。と言いながらも、毎年やめようと思った年賀状を今年も出して、出してない相手からの年賀状には返事を出そうとしている。2022年の年賀状こそ、もうやめようかと真剣に考え始める。

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