この週末は、スポーツの話題が多い。最大のものは、(この言い方は変えた方が良いかもしれない)、私にとっての最大の話題は、ラグビーのJapanがアルゼンチンに勝ってノックアウトステージに進めるかどうかだ。試合は、日本時間の夜8時から。
4年前の大会では、最終戦までに3勝していたので、引き分け以上でノックアウトステージ進出だった。今回はイングランドに負けて一敗しているので、今日はともかく勝たないとノックアウトステージ進出はならない。アルゼンチンは、2007年には3位になった実績もあり、日本にとっては格上の相手だ。ラグビーでは格上から勝利を奪うのはサッカーよりもずっと難しいと言われている。しかし、日本は2015年大会では南アフリカを下し、2019年大会でもアイルランドとスコットランドを破っている。今大会も同じことが起きることを願うのみだ。
昨夜も忙しい夜だった。まず男子バレーボールチームはスロベニアと対戦してストレートで勝ち、パリ・オリンピック出場が決まった。サッカーでは、男子U-22代表が、こちらは残念ながら韓国代表に敗れアジア大会2大会連続の銀メダルに終わった。やはり、韓国はいつも強敵だ。女子代表が優勝して連覇を果たしていたのだが、アベック優勝とはならなかった。
試合ではなく、スポーツの話題としては札幌が2030年の東京オリンピックを招致を断念する発表している、しかし、2034年については引き続き承知する意向はあるようだ。東京オリンピックの不祥事で国民全体のオリンピックに対する嫌悪感が残っているので仕方ないのかもしれない。
それらのニュースと違い、日本として直接関係はない話題として、FIFAが2030年のワールドカップを3大陸6カ国で開催すると発表したことがある。これには、既にいくつかの観点から批判が集まっている。環境面から言えば、6カ国での大会運営が環境負荷が大きいと指摘されている。
それから、選手に対して配慮が全くないと言う点でも大きな批判が集まっている。最初の3戦に出場する6チームは、南米の冬に1試合プレイした後で飛行機で12時間移動して、ヨーロッパや北アフリカの夏に続けてプレイしなければいけない。これは、コンディションに大きな影響が出るし、負担も大きい。特に南米の開催国でない対戦相手は、大会までに南米に移動して、すぐにヨーロッパかモロッコに移動するので時差も含めて、最悪のコンディションとなるだろう。日本代表がこのチームにならないことを祈ろう。
しかも、この3大陸6カ国開催については、FIFAの金儲け主義の結果だから、なおさら腹が立つ。FIFAは、2030年大会の開催地として、ヨーロッパ・アフリカ・南米の3つの大陸連盟を開催地に含めることで、連盟ローテーションを守りながら、2034年大会はアジアかオセアニアで開催されることを狙っている。これはサウジアラビアでの開催を念頭に置いた選定になっている。スポーツに莫大な資金を投入しているサウジアラビアを取り込むことが目的だろう。
現時点ではオーストラリアも立候補の意思を表明しているので、サウジアラビアかオーストラリアが有力となる。しかしながら、2022年のカタール開催で大きな収益を上げているFIFAは、また中東の産油国で開催することで同様の収益を上げることを目指していると思われる。実際に2014年のブラジル大会は21億ドルの売り上げだった大会は、ロシアでは倍増して46億ドル、そしてカタールでは57億ドルまで急増した。これがサウジアラビアになれば、さらに大きな売り上げが上がると考えているだろう。
当然スポーツの普及のためには、お金のかかる事は事実だが選手の犠牲の上にそれが行われるのは許されない。
そのようなスポーツの世界ではあるが、試合に目を向ければ、選手の努力からくる感動は本物だ。ともかく、今日はナントで行われる日本対アルゼンチンの試合だけに集中しよう。