Disney+の契約を止めて、Apple TV+に今月末から切り替えようと思っているところに、アメリカでApple TV+の料金の値上げが発表された。月額料金が7ドルから10ドルになると言うことだ。年間料金は69ドルから99ドルの値上げ。Apple TV+以外にもApple ArcadeやApple News+についても今回値上げをしている。今回値上げになっていないのはApple MusicとApple fitness+だ。Apple fitness+はどうでも良いのだが、アメリカでApple Musicの値段が上がると、日本でも値上がるからやめてほしい。だが、それは今回はないので、とりあえずよかった。
Apple TV+の月額料金は、日本では900円で、以前入っていた時は600円だったが、値上げになっているようだ。調べてみると、ちょうど1年前の2022年10月に600円を900円に上げている。なんと1.5倍の値上げで大幅な値上げだ。確かに他の配信サービスに比べて600円と言う安い価格であるのでコンテンツ投資などを考えて、Disney+などの料金と合わせたのかもしれない。
Appleの2023年第3四半期の売り上げは1.4%減少しており817億ドル。ただし純利益は2.3%の増加で198億ドル(1億ドル未満切り捨て)。分野別ではiPhoneが396億ドルで2.4%の減収、パソコンが68億ドルで7.3%の減収、iPadが57億ドルでなんと19.8%の減収、ウェアラブルとホームが82億ドルで2.5%の増収。そしてサービスが212億ドルで8.2%の増収。この数字で見ると、サービスはiPhoneに次いで重要な分野ということがわかる。しかもiPadの減収に引きずられて会社全体では1.4%の減収だったものが、サービス部門はなんと8.4%伸びている。決算発表のリリースの中で、「10億件を超える有料サブスクリプションに牽引されてと」表現して、サービス部門が重要な分野になっていることに言及している。
この数字を見てもAppleにとっては、Apple TV+のようなサービス部門はハードウェアを補完するためのサービスではなく、重要な収益部分ということなのだろう。インフレや今後の経済が不透明なことを考えると、MacやiPadの販売の不調は続くことが考えられるので、Apple TV+などのサービスの価格を上げたということだろう。
個人的には、今はApple Musicに契約をして月額1080円とiCloudで130円を払っている。これにApple TV+を契約すると900円増えて2110円だ。それでApple Oneの価格を調べてみると、なんと月額1200円だ。その内訳は50GのiCloud (130円/月)Apple TV+ 900円、Apple Music 1080円、Apple Arcade 900円が含まれている。単純合計すれば3010円だが、Apple Arcadeは使わないと思うので、実質的な価値は2110円になる。単純にApple TV+を契約しようと思っていたが、それはやめたほうがよさそうだ。2110円が1200円で済む。
多分、今後もApple Musicは使い続けると思うので、Apple TV+を使い続ける限りはAppleOneの契約が有利だ。Apple Musicを今後も使い続けることが確実なのは、もはやCDをケースから出して、音楽を聴くと言う行動をするのが面倒になったからだ。その意味では家のリビングにある数百枚のCDが入った棚を処分してスッキリできる。CDは一生モノと思って買ったが、技術が進化するともっと楽な方法がでてくるものだ。CDを買い集めていた時期には、ストリーミングの時代が来てどんな音楽でも好きにネットワークで聴けると言うようなことを考えもしなかった。
今朝アメリカでのApple TV+の値上げのニュースを見て料金を調べてみてよかった。そうでなければ、単純にApple TV+を契約して2110円を払うところだった。Apple Oneに契約をして1200円で済みそうだ。
そのように考えながら思うのは、これでAppleの罠にはまって、様々なサービスをサブスクリプションで今後長い人生でAppleに仕送りを続けることになると言うことだ。これがAppleの言う10億件のサブスクリプション契約であり、Appleの第2位の分野であるサービスの収益になっていると言うことだ。ハードウェアを売るよりも、サブスクを売るのは原価がほとんど不要で、しかも新規獲得のための販促費用も実質ゼロだ。Appleに限らず、どの企業にとっても最もやりたいビジネスであろう。ということで、ついに私もApple Oneの罠にハマることになる。