Ray-Ban Metaが欲しいかな?

by Shogo

このところいつも見ているウェブサイトにRay-Ban Metaのスマートグラスの広告がよく表示されるようになった。その広告で見るとRay-Ban Metaびは不自然な膨らみもなく、自然なメガネを形をしていて、少し気になったので調べてみた。

ウェアラブルの端末については、様々な取り組みが各社からなされている。現時点で最も成功しているのはスマートウォッチだろう。だが、スマートグラスについては、最初にGoogleが発売して以来、今まで成功したものはない。

スマートグラスの歴史は、Googleが2012年に発表した「Google Glass」から始まった。Google Glassは眼鏡のフレームに小型のディスプレイとカメラ、スピーカーなどを内蔵したウェアラブルデバイスで、音声操作で様々な情報を取得したり、写真・動画を撮影できるものだった。

Google Glassは、プライバシーへの懸念などから批判的な意見もあった。しかし、AR技術への注目を集めるきっかけとなり、スマートグラス分野の先駆けとして位置づけられている。その後、Magic LeapやMicrosoftのHoloLensなど、様々なメーカーからARグラスが発表されたが、Google Glassほどのインパクトはなかった。

だが、Google Glassも含めて個人ユースには大きな需要は生まれなかった。このため、企業向けへと舵を切り、Google Glassも2017年に法人向け「Enterprise Edition」を発表。工場や物流現場での業務効率化などを目的とした導入を開始したが、これも2023年3月に販売が打ち切られた。

このため、スマートグラスは普及が難しいと思っていたら、最近のRay-Ban Metaの登場だ。知らなかったが、2022年9月に発売されていたようだ。

Ray-Banというファッションブランドを活用したことで、従来のスマートグラスとは違ったスタイリッシュなデザインとなっている。Ray-BanのWayfarerやMeteorといった定番の眼鏡フレームデザインをベースに、両サイドにスピーカー、左フレームにカメラを搭載している。Metaのサイトから読むと、Ray-Ban Metaの主な機能は、写真・動画の撮影、音楽再生、通話などだ。専用アプリを使えばSNSへのライブ配信も可能だという。デザインも豊富で、レンズも多くの種類に対応する。サングラス、透明、近眼・老眼、偏光レンズを含む150以上のデザイン組み合わせが可能だという。

発表されているRay-Ban Metaの主要機能

  • Ray-Ban Metaのスマートグラスは、小型カメラを内蔵。ユーザーは手を使わずに写真やビデオを撮影することができる。
  • テンプル部分には、オープンイヤースピーカーが内蔵されている。これにより、音楽や電話のオーディオを聞くことができる。また、外部のノイズに干渉されることなく、耳を塞がないので周囲の音を聞くことができるため、安全性が高いようだ。
  • テンプル部分にはタッチパネルが組み込まれており、指のタッチやスワイプで音量調節や曲のスキップなどの操作が可能。
  • Facebookの音声アシスタントにより、声で写真やビデオの撮影、通話の応答などができる。
  • Google Glassesの際に問題になったプライバシーとセキュリティについては、カメラが稼働しているときには、LEDインジケータが点灯し、他人に撮影していることを知らせる機能がある。

価格は329ドルで、充電機能付きのケースやフィッティングや調整、さらには1年間の保証付だ。5万円程度でちょっと高いが、Apple Watchに比べると高いとは言えないかも知れない。

これだけ読むと、デザインが自然なだけに魅力的に思えてくる。Ray-Ban Metaを調べていたら、Amazonもスマートグラスを出していることを知った。

Amazonのスマートグラス「Echo Frames」は、Ray-Ban Metaと多少は機能に違いがある。 Echo Framesは、Alexaの音声アシスタント機能を中心に設計されている。ハンズフリーで音楽再生、電話の応答、リマインダー設定などが可能。画像・映像撮影の機能はない。これは、Amazonのスマートスピーカーのメガネ版ということだろう。デザインは5つの異なるスタイルがあり、近眼・老眼レンズ、ブルーライトフィルター、サングラスにカスタマイズ可能だ。価格は、Ray-Ban Metaより安く、270ドル。

スマートグラスは、この2機種を見てみると、テクノロジーとファッションの融合により、日常生活で自然に使えるウェアラブルデバイスとなっているように思える。特にRay-Ban Metaはカメラとオーディオ機能に重点を置いており、ハンズフリーで写真撮影や音楽鑑賞を楽しむことができるので、ますます興味が湧いてきた。

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