MLS無料配信

by Shogo

この週末は、メジャーリーグサッカー(MLS)を無料で観ることができる。通常は、シーズン中は、月額2300円、あるいは1シーズン1万5000円払わなければいけない。 Apple TV+契約があっても、月額2000円か、1シーズン1万2000円なので無料はうれしい。と言っても、目玉のインテル・マイアミCF(Inter Miami CF)のメッシは怪我で欠場の可能性が高いので、メッシを観ることはできないようだ。

MLSは、北米4大スポーツリーグ(NFL、MLB、NBA、NHL)に次ぐ存在として注目を集めている。特にメッシがインテル・マイアミCFに参加して以来、世界的な人気だ。さらに、2026年には、アメリカ・カナダ・メキシコでFIFAワールドカップが開催されることから、サッカー人気はさらに高まることが予想され、MLSも今よりも人気を集めるだろう。

1994年のFIFAワールドカップ・アメリカ大会の2年後にスタートして、すでに28年も経つ。私も、この大会の担当者として仕事をしていて、アメリカという4大プロリーグの国でサッカーのリーグが成り立つのか危惧していたが、大会の盛り上がりを見て可能性はあると思っていた。

2023年シーズンのMLS全体の収益は約11億ドルと推定されており、NFLの約170億ドルやMLBの約100億ドルと比べると桁違いだ。しかし、年平均10%以上の成長率を維持しており、2026年には20億ドルに達すると予想されている。FIFAワールドカップが大きなスプリングボードになるだろう。

今後の成長の鍵の一つはAppleとのパートナーシップだ。2022年6月にMLSとApple TV+は10年間の独占配信契約を締結した。期間は、2023年~2032年の10年間で、独占放送権料は25億ドルだ。MLSの全試合(レギュラーシーズン、プレーオフ、MLSカップ)を全世界にApple TV+で独占配信している。言語は、英語、スペイン語で、カナダではフランス語でも配信されている。

Appleは、コンテンツビジネスを進めており、スポーツ配信にも積極的だ。この契約は、MLSとApple双方にとって大きなメリットをもたらす。

MLSにとっては、それ以前の放映権料収入のが大幅な増加し、グローバル化のために視聴者数の増加も見込める。Appleにとってのも、サッカーという、世界中で人気のある魅力的なコンテンツの獲得となった。特に若い視聴者がサッカーはターゲット市場としてもぴったりだっただろう。

2023年シーズンのMLSの平均観客動員数は約2万2千人で、過去5年間で約20%増加している。MLSは若い世代に人気があるため、平均観客年齢は30代前半と、他の北米4大スポーツリーグよりも低い。これが、Appleが放送権料のコストパーファーマンスとターゲット戦略でMLSを選んだ理由だろう。Amazonが21年にNFLと結んだ年間16試合の配信権は11年間で総額130億ドルだ。

しかも、Appleが契約した時点ではメッシはいなかった。2023年7月にメッシがインテル・マイアミに加入したことは、MLSにとってもAppleにとっても大きな追い風になった。メッシの加入にあたっては、Appleもメッシと収入のシェアをする契約があると報道されている。

メッシの加入によって、MLSは世界中から注目されるようになった。メッシの試合を観戦するために、多くのファンがマイアミを訪れ、チケット価格が高騰している。他の国のプロリーグからは一段下に見られていたが、格が大きく上がった。

その結果、メッシの加入は、多くのスター選手もMLSに興味を持つきっかけとなっている。ガレス・ベイルやジョルジョ・キエッリーニなど、多くのスター選手がMLSに加入している。その結果、競技レベルが向上して、結果的にアメリカのサッカーのレベルも上がってゆくだろう。

今週末はサッカーをのんびり見ている余裕はないのだが、ロサンゼルス・ギャラクシーに加入した吉田麻也の試合を見てみたい気もする。

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