後遺症

by Shogo

コロナ禍が始まって約2年。人生の2年分を損した気持ちになってくる。しかもその間に次々と変異種が登場して、新たな恐怖にさらされている。

その変異種の毒性や感染力は不明で、常に怯えていなければいけなかった。少なくともワクチンが完成し、先進国においてはある程度接種が進んだことが、安心材料だ。だが、これが世界の全ての国々まで行き渡らないと、また新たな変異種がどこかで発生する。

2年たっても、まだコロナウィルスについての研究があまり進んでいない。特に疑問なのは、日本を含めた東アジアで感染の程度が軽いのが何故かということと、後遺症のメカニズムの2つのことだ。

その後遺症に関して、ニューヨークタイムズの記事で、医学誌「CELL」に発表された研究のことを知った。この研究は後遺症がどのように発生するかを調べたもので、コロナウィルス感染の初期の4つの要因が後遺症に関係していることがわかったと言う。この4つの要因に対応することで後遺症の予防や治療に効果がありそうだ。

「CELL」に掲載された論文によると、研究者が特定した4つの要因は以下の通り。

・感染初期のコロナウィルスRNAのレベル

・体内の組織を攻撃する自己抗体の存在

・若い時に完成しその後休眠中状態になっている、ヘルペス・ウィルスの再活性化

・2型糖尿病

この要因が判明したことで、2型糖尿病を除いて、この問題に対応できれば、後遺症の発生を抑制できる可能性があるかもしれない

コロナウィルスの感染症の後遺症は様々あると報道されている。味や匂いを感じないことや、慢性疲労、息切れ、筋力低下、集中力低下たくさんあるようだ。

ワクチンが普及して、死亡する可能性は低くなったが、残りの人生をそのような後遺症を抱えて生きていくものを辛いものがある。その意味で仮に感染した場合にも、後遺症を軽減するような治療法が確立すればありがたい。

現時点では、まだ第6波が続いている。この波は今後も何度もやってくる可能性があり、ワクチンが世界中に普及し、多くの人がワクチン接種か感染による免疫を獲得するまで、まだ1年程度続くように思われる。辛い2022年だ。

多くの研究者が指摘しているように、コロナウイルスが完全になくなることはないと理解している。感染の波がなくなっても、手洗いやマスクと言うコロナ禍での習慣は、残りの人生で維持しなければいけないのだろう。自分を守る事はもちろんそうだが、他の人を感染させることがあってはならない。

この2年は、ほとんど外食もできず、旅行には全く行っていない。映画も映画館では1度も見ていない。こんな暮らしがまだあと1年ほども続くと思うと憂鬱になるが、これも運命だと諦めてできることを少しずつするしかない。第6波が多少収まるかもしれない、3月には友人と会う予定などを入れ始めたが、これもどうなのだろうか。

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