「軒先ビジネス」

by Shogo

日経ビジネスに、電動キックボードのシェアリングサービスをしているLuupが、ファミリーマートと業務提携を結んで、電動キックボードの貸し出しを店舗の空きスペースを利用して行っているという記事が出ている。

その記事を読んで、最近不思議に思ったことを思い出した。散歩していて、普通の一軒家でLuupが何台も家の前に並べてられていた。貸し出しを行なっているようだった。人通りも多くない、住宅地の中でだ。置いてある家の所有者が自宅の前の空きスペースをLuupに貸しているようだった。しかし、どうして人通りの少ない住宅地の中でと不思議に思ったのだ。

日経ビジネスの記事を読んで、Luupのようなの乗り物は近所にあってすぐ乗れるのが良い。そういう意味で置いている場所はたくさんあればあるほど利用者が増えるということだと思い至った。

Luupがファミリーマートループと組むのは面白いアイディアだ。Luupにメリットはあるが、ファミリーマートも場所代を得ることは、もちろんだが、それ以外でも、Luupの利用者がついでに買い物をすると言うような集客の意味もある。

日経ビジネスの記事によれば、コロナ禍で在宅勤務が増えたことにより、オフィス街のコンビニは打撃を受けているようだ。しかしその分は住宅地のコンビニで売り上げは増えているはずだ。全体から見れば、辻褄が合っているが、コンビニはフランチャイズだから、オフィス街のコンビニの店主は大きな影響を受けている。だからLuupの貸し出しで場所代が受け取れるんであれば売り上げの落ち込みがカバーできる。同じように、色々なものを貸し出せば、さらに減収がカバーできる。

日経ビジネスは、この記事に「軒先ビジネス」と言うタイトルをつけている。そこで「軒先ビジネス」について考えてみた。Luupのように自転車やバイクのような乗り物の貸し出しが可能だ。都心では難しいが、郊外のコンビニで駐車スペースが広いところであれば車の貸し出しも可能だ。

それで乗り物以内に貸し出せるものがないか考えてみたが、これが意外と難しい、屋外に置いておくもので簡単に貸し借りが出来るようなものは他にはあまりないことに気がついた。

それで、何かを売ると言うことを考えてみると、これはコンビニの販売のビジネスとバッティングするからこれも難しい。そう考えていくとコンビニの「軒先ビジネス」あまり簡単でもなさそうだ。

以前、下北沢で再開発の際に、花屋の建物が取り壊しになった。その後、花屋は珈琲店の店先で花売り始めたことがあった。どのような取り決めで行っていたのか、わからないが、この組み合わせは、良かった。ただ数年続いて後で珈琲店からは花の販売コーナーをなくなった。

コンビニから離れて考えてみると、人が滞在する場所で、ものを販売したり、貸し出したりする「軒先ビジネス」は組み合わせがたくさんありそうだ。といっても、珈琲店で本とかしか、今の所思いつかないが。

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