四谷三丁目から新宿

by Shogo

四谷三丁目から新宿にかけてたくさんの写真のギャラリーが集まっている。写真のギャラリーが新宿を中心にして、絵画のギャラリーが銀座から京橋に多いというのは歴史的な経緯もあるのだろうが、よく分からない。ただ写真のギャラリーが新宿というのはなんとなく意味がありそうだ。それは銀座のエスタブリシュメントに対して、対極的なイメージが新宿にはある、あるいはあった。新しい表現形式である写真を始める時に中心から離れた新宿だったのだろうと思う。

四谷三丁目と言っても、新宿御苑との中間辺りだが、ルーニーから始まってトーテムポール、クロスロード、プレイスM、蒼穹舎、シリウス、フォトグラファーズ・ギャラリー、コニカミノルタと歩いて来た。

まだまだ暑く汗をかきながらなので、途中で休憩をはさんでゆっくり歩いていると、前に写真を撮っている人がいる。近づくと見慣れた人影。声をかけて聞くと同じようなルートなので一緒に歩く。

見た中で気になったのは、トーテムポールの大久保恵さんという人の「環状線を静かにまわる」が良かった。叙情的な雰囲気と冷静な視点が交互に現れるような感じがする。だた構成的に非常によく似た作品がいくつか含まれるのだが、作者に意図を聞いてみたかったが不在だった。

あとはシリウスの木更津を撮ったもの。大久保さんの作品とは違う方向性で記録的だが写っている内容が眼を惹く。さらにプリントが美しく見入ってしまった。プリンターはヒットオンの林さんだった。

プレイスMも面白かった。3階のカラーが良い感じなのだが、今はあまり興味がない。2階のスペインの写真家の作品のいくつかはすごかった。基本的にはブック形式でブックをパラパラと見るのだが、1点だけ上の壁に展示されている。余りにも加工された作品のブックは見なかったが、見た中でモノクロの作品で2人ほど好みのものがあった。

今日も暑くて秋の連休というよりまだ夏休みの感じだ。ツクツクボウシが鳴いているが、いつまで蝉が鳴くのだろう。

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