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1号抗はかなり発掘されて展示が終っている。ただ、他の抗やまだ発見されていない抗や他の施設は発掘の計画はないようだ。理由は発掘されて空気に触れた途端、元々塗られていた彩色が消えてしまうからだそうだ。将来に向けてこの問題が解決できる技術が開発されてからでも遅くないからだという。さすがに中国人らしい慎重な対応だ。二十数世紀待った訳だから、今からまた数世紀待っても遅くない。
この兵士たちはすべて東を向いているらしい。多分そちらに始皇帝の眠る陵があるのだろう。バスで、その前を通ってきたが小高い山で木々が生い茂る何の変哲もない場所だった。説明では山は水銀で塗り固められているという伝説があり実際の調査でも、それは確認されているそうだ。このための陵の発掘も計画がないそうだ。
ここに来るまで知らなかったのは頭は取り外せるということ。胴体を作る人、頭部だけを作る人と分業制になっていたのだろう。一つ一つ顔が違うと言うことが驚きと言うことになっているが紀元前3世紀に工場があったわけではなく、一つ一つ手作りだから違っていて当たり前ということに現場で気がついた。
晴れて少し暖かいが、花粉症で外には行きたくない。なるべくでないようにしているが、それでも夜中に鼻が詰まって目が覚めてしまう。睡眠不足の二ヶ月がやってきた。