先日、同僚と飲みながら話していて、中国語が完璧にしゃべれて友人もたくさんいるとしたら、北京と東京の違いはなんだろうかという話になった。北京も大都会なので価格は別にして東京でできることは何でもできる。ただ、一点を除いてあまり大きな違いが無いという結論になった。
それは、芸術的な面。北京にもたくさんのギャラリーがありたくさんの作品を見ることができるが、中心となる美術館がない。中国美術館があるが、常設のたくさんの作品がある訳ではない。東京もニューヨークやパリ、ロンドンと比べるとやや落ちるかも知れないが、それでも各時代、各地の作品が集められた美術館がいくつもある。また、常にいくつもの特別展が開催され、世界各地から作品を集めているので、東京に住んでいるとかなり美術作品に触れる機会がある。比べて北京はその面では東京よりかなり落ちる。
音楽や演劇についても、北京にも中国のものを中心に楽しむことができるだろうが、東京の数とバリエーションには及ばない。まだ、コンサートに北京で行ったことがないがやはり数が少ないのだと思う。
その中で、私が擁護したのは、首都博物館。上海の博物館の方が良かった気がするが、それでも首都博物館には中国の過去の様々な事物が集められていて、それなりに面白い。
首都博物館は天安門から西、西二環路と西三環路の間にある。事前登録で入場無料になっている。元は国子監にあったそうだが、数年前にこの新しい建物が完成して移ったそうだ。建物も新しく立派で、劇場などの施設も併設されているようだ。
外まで突き出ている円筒の部分は劇場になっている。
北京から出土した物が時代順に展示されている。お気に入りはこの犬。漢の時代の犬の像。種類はなんだろうか?1世紀から3世紀頃にはどんな犬がいたのだろうか。
古代から紀元あたりまでの展示の写真
漢の時代の陶器の人形。1世紀から3世のものだ。
石の彫刻の十二支の像。龍、蛇、鶏、羊とのこと。 唐のもの(7世紀から10世紀)
記録もれ、おそらく唐の時代の物
宋の時代の木製像
首都博物館は何度か行っているが、ゆっくり見ているとそれなりの発見がある。
この項続く