日曜日は風が強く、何より温度も日中でもマイナス8度まで下がりとても出かける雰囲気ではないが、y約束は約束なので出かけたが、本当に寒かった。北京はどこも暖房が供給されているので、屋内に一度入れば問題はないのだが、行き帰りが本当に寒い。なおかつ想像通りやはりタクシーは捕まらず。
21日は冬至。日本だとカボチャを食べる日だが北京では餃子を食べる日だ。私はどちらも食べられず。
世貿天階 (The Place)の最後。ここには今年からアイスリンクができた。去年はなかったはずだ。世貿天階からそう遠くない、国貿のショッピング・センターの中に年中、屋内のアイスリンクが以前よりオープンしている。アイスリンクを取り囲むように地下と1階の吹き抜けの周辺に店舗やレストランが配置されているので、特に夏場は気持ちよい。
国貿のアイスリンクは屋内なのでここのように寒くないし、屋外であれば、これからいろいろな池や湖のアイススケート場がオープンするので、ここで滑る理由は何だろう。周辺に住む人に便利がいいということもあるし、一度は天井のスクリーンの下で滑ってみるということだろうか。
この日も大混雑」ではないにせよ、かなりの人数がアイススケートを楽しんでいた。
ここの美術監督をしたのは、ジェレミー・レイルトンというアメリカの、映画・テレビ・コンサートの美術監督をしている人だそうだ。
ジェレミー・レイルトンのこのような商業施設で有名なのは、ラスベガスのシーザーパレスのフォーラムやフリーモント・アーケード(Fremont Street Experience)なのだが、決定的に違うのが周辺の店との一体感がないこととあまりにもスクリーンが高すぎるような気がすること。
アメリカの有名なものをまねしたという事かも知れないが、最近の中国では鳥の巣やCCTVのビルでスイスやオランダの設計事務所に依頼して、中国の文化に関係ないデザインが採用されている。
これは経済大国になろうとしている中国のグローバル対応なのだろうか。オリンピックの開会式は中国人の美術監督が指揮して、中国らしい演出を行ったが、ここは余りにも中国を外している。日本でも言えることだが、自国文化と環境との調和など基本的な考え方なく、単に外国のものを依頼するのは、もう少し考えた方がよさそうだ。
最近は中国の映画やエンターテイメントもそれなりの評価を受けるようになってきているのだから、このような空間のデザインや、映している映像ソフトウエアについても中国人も入って制作したほうが良かったと思う。今のままではラスベガスが引っ越しただけだ。
ここはアジアの北京であってアメリカの田舎町ではない。と書いていて、これのほとんどの事が東京でも当てはまるのでいやになる。
日本人も中国人もそろそろアメリカ文化の固定観念から抜け出さねば。そういっている私が一番重症だが。