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五彩池
黄龍に行ってきた。ホテルから曲がりくねった峠道を2時間近く揺られて
やっと黄龍に着いた。途中の峠も4000mの山だ。黄龍に入口も3100m
あり、かなりの高地だ。黄龍は3100mから3600mの海抜に位置して
7、8kmに亘って、渓谷を流れる渓流、湿地帯、滝、池などから成り立って
いる。ジャイアントパンダや、金糸猴の生息地として知られているそうで、
(見ませんでしたが)九賽溝と同時の1992年に世界遺産に指定されている。
高度との戦い
最初の写真の五彩池は海抜3500mあたり。途中には無料の酸素吸引所が
あちこちに設置され、具合の悪い人が休んでいる。私たちは、2006年に
出来たというロープ・ウエイに乗ったので、終点から、展望台を経て、やや下りの
道を2kmほど歩いて、五彩池から350mまでのところに着いた。
黄龍中寺お寺付近で海抜3483m
五彩池から、今度は5kmほどの下山道を渓谷や色とりどりの池や渓流を
楽しみながら降りる。すべても道は板張りでできているので、足元は
安全だ。きれいな場所は記念撮影の観光客で大混雑だ。
水に触るなという警告があるにも拘わらず、板張りの道から降りてしまう観光客が
ちらほら。「黄龍はできるのに何千年もかかったので、あなたが触ったら、それを
回復するだけでまた何百年もかかる」という警告があちこちにあるにも拘わらず。
温暖化の影響で奥の5000m級の高山の雪が少なく、池も空になった部分があったり
池に藻が発生している場所もあった。藻が発生するのは人間が持ち込んだ有機物など
が渓谷を汚染しているためだから、少し将来が心配だ。