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寒い朝の散歩から帰ってから、ビデオに録ってあった「2001年宇宙の旅」を見てしまった。久しぶりに見たので細かいことは忘れていた。お話を良く知っていることもあるが、冒頭の「人類の夜明け」の部分が冗長に感じた。それは、映画史上に残る最高のシーンの投げ上げた骨が宇宙船に変わるところを早く見たいからという心理的な側面もあるとは思うが、もう少し編集しても良かったかなと思うし、初めて見る場合はあの長さが必要かもと思う。
全体を通して思うのは地球外生命の存在をテーマにしていても、70年代の未来予測は今となっては違和感も多い。最大のことは、HALがスタンドアーロンのコンピュータということだ。ネットワークにつながったコンピュータであれば、あの反乱は起きない訳でストーリーが成立しないし、映画が製作された時代にはまたインターネットの原型のARPANETはまだ萌芽の段階だから仕方がないのだが。どうもそこに違和感を感じてしまう。今なら、通信系の事故が起こってネットワークから切り離されたという設定にするのだろうか。
それから、やはりモバイル端末が出てこないということだろう。それもモバイル端末の普及が始まってからまだ20年もたたないから仕方がないことだ。なので、誰かがあの映画をCGを多用してもう少し迫力のある宇宙のシーンを加えリメイクすればいいのではと、40年も前に作られたという映画の欠点ではない、ないものねだりをしながら土曜日の午前が過ぎた。特にジョンレノンが好きだったというあの宇宙を飛び越える映像もいろいろなことができるだろう。今日は午後からまた用事で外出。