スター・ウォーズ新作が2025年公開か

by Shogo

スター・ウォーズシリーズの新作が2025年の12月に公開されると言う噂が流れ始めている。これまでも同様の話があったがどれも実現していない。

スター・ウォーズシリーズは、映画史上アベンジャーズのシリーズに次いで、2番目に高い興行成績を上げているシリーズである。ルーカスフィルムを買収したディズニーは、この歴史的遺産からさらに収益を上げようと考えているはずなので、当然のことながら、新作は今後も作り続けられるだろう。

スター・ウォーズシリーズの第1作品目の「エピソード4/新たなる希望」が公開されたのは、大学生の時だった。東京での兄と言うべき親類は、当時20代後半でカメラマンとして活躍していたため、海外にも撮影に行っていた。その彼からスター・ウォーズの映画の話を聞いて、公開後にすぐに観に行った。それ以来スター・ウォーズのシリーズのファンだ。当時は、「スター・ウォーズ/新たなる希望」で、まだエピソード4とは呼ばれていなかった。

当初ジョージルーカスは、3部に分かれる9作のシリーズを構想して、第2部の第1作品としてエピソード4を制作した。当然、これがヒットしなければ、その後、スター・ウォーズの映画は作られなかったはずだが、これが大ヒットだった。

しかも、映画会社も期待しない製作であったために、映画のマーチャンダイジング権なども含めて、ルーカス本人に様々な権利が残った。これで莫大な収入を得たジョージルーカスは、「エピソード5/帝国の逆襲」と「エピソード6/ジェダイの帰還」を自身の出資で製作した。どの作品も面白かったし、主人公のルーク・スカイウォカーの造形や出自の謎も作品を面白くした。悪役のダースベイダー、ハン・ソロ、レイヤ姫などのキャラクターも作品を魅力的にした要因だった。

しかし、その後ジョージルーカスは続編の制作についてはやめてしまった。その時点では、9作品の構想は伝説となり、ルーカスは続編を放棄したと長い間言われていた。

それが、「エピソード6/ジェダイの帰還」の公開から16年経った1999年に、第2部に先立つ第1部の公開が始まった。第2部の三作は、ルーク・スカイウォーカーの父、、アナキン・スカイウォーカーがどうしてダースベーダーになるかと言う物語だ。これは、最初に公開された第2部に比べると、予想された展開で驚きはないが、テクノロージーの進歩で、新しい映像を楽しめる映画となっていた。

この第1部の第3作目の「エピソード3/シスの復讐」が2005年に公開された後、またもやルーカスは、スター・ウォーズシリーズの製作を止めた。

その後、ルーカスが、自身の会社、ルーカスフィルムを2012年に40億ドルで、ディズニーに売却したことによって、またスター・ウォーズシリーズの製作が始まった。それが第3部だ。

ディズニー傘下になったスター・ウォーズシリーズは2015年に「エピソード7/フォースの覚醒」を公開して、第3部が再開された。

ディズニー傘下になったことで、「Lost」などで有名なJ・J・エイブラムスが参加することでより面白くなることを期待していたために、事前の期待値が高すぎた。そのためか、「エピソード7/フォースの覚醒」は、あまり面白いと感じなかった。むしろ、映画の予告編を観ているような中途半端感だけが残った。その後、「エピソード8/最後のジェダイ」がやや面白かったものの、最終作の「エピソード9/スカイウォーカーの夜明け」は全くの期待はずれだった。

第3部全体について言える事は、中心になる登場人物にあまりにあまり思い入れできなかったことなのかもしれない。内容を盛り込みすぎて、それぞれの人物造形が中途半端だった。

第3部の中心と思われるレイは、当初はどこの誰でもない。ただの廃品回収業者で、たまたまフォースの力が強い設定だと信じていた。女性で、しかも誰でもない主人公に多少新しさを感じたのだ。しかしながら、最終的には、レイが、銀河帝国のパルパティーンの孫娘と言う設定に正直がっかりした。

また、ストームツルーパーから転向したフィンや、多少活躍を見せるポーの描き方も中途半端で役割が明確でない。最終作のエピソード9の最後は何か辻褄合わせのようなずさんな設定を感じた。

ただし、ルーカスはどう思っているかどうかは知らないが、彼が最初に構想した9作のシリーズが完結したことについて、それなりに感慨もあった。エピソード4から40年経っての完結と言うことだったからだ。

しかし、ディズニーに買収されたことによって、スターウォーズシリーズは、金のなる木として期待され、様々な派生作品が生まれることになる。特にDisney+ディズニーが配信ビジネスに参入したことにより、スピンオフのテレビシリーズは続々と生まれている。特に「Star Wars: The Bad Batch」や「The Mandalorian」など観てみたい。それらのテレビシリーズもあり、真剣にDisney+の契約を考えている。

40年にもわたるシリーズで、スター・ウォーズには様々な登場人物がいる。この素材を使ってスター・ウォーズの世界観を表現するような作品は、たくさん作れる。ジェダイの騎士が1人も登場しない映画「ローグ・ワン」は、面白い作品を作る可能性を示した。「ローグ・ワン」は20億ドルの興行成績を上げ、スター・ウォーズのシリーズが大きな可能性をディズニーに再認識させただろう。

ルーカスが構想した9作のシリーズは完結しているが、第3部になって、エイブラムスらが生み出した登場人物を生かした作品を当然のことながら、ディズニーには考えている。それが、エピソード10と言うことだ。現時点では噂だけでまだ本当に製作が開始されるのかどうかもわかっていない。実際に、いくつかの構想があったが、いずれもキャンセルされているようだ。

現時点の噂では、Lostの脚本を書いたデイモン・リンデロフがプロデューサーと脚本家を務め、短編ドキュメンタリーでオスカーをとっているシャーミーン・オベイド=チノイが監督をすると言われている。

期待はずれのエピソード9の後の挽回の作品となるためには、過去の遺産であるスター・ウォーズの世界観を生かしつつ、エピソード9で活躍したレイ、フィン、ポールなどがどのように生かされるのか、脚本家としての実績のあるリンデロフの腕が期待される。

不満の残るエピソード9の後、エピソード10で同じ体験をすると、さすがにノスタルジーだけで、スター・ウォーズのシリーズの新作には、もう行かないかもしれない。

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