亮馬橋のケンピンスキー・ホテルの河の反対側の場所に花市場がある。生花が大量に売られているマーケットで、北京のあちこちにあるうちの一つだ。これも他の商品と同じ考え方で同じ業種の店は一カ所に固まっている。眼鏡、家具、撮影器材など大きな建物の中に小さいお店がいくつも入っているのがパターンだ。花も同じだ。
日本的な考えでは、花は街角ごとにある方が便利がいいような気がするが、こちらではそうなっていない。この理由を考えると、かつての国家が産業を統制していた時代の名残なのだろうかとも考えるが、分からない。確かに、日本でも秋葉原や新宿のように家電を扱う店が集中すると、店の側からは集客力が増し、買う側からは利便性や価格競争といったメリットがあるので、この北京のお店のやり方はいいシステムかもしれない。
市場の二階には雑貨や食器などを扱うお店がたくさん入っており賑わっている。日本人などの外国人も多い。この周辺には、すぐそばに三全公寓という日本人専用かとも思えるアパートもあるし、麦子店のエリアにもたくさん日本人が住んでいる。日本人だけではなく、このエリア一帯は大使館や外資企業が多いので外国人が多く住む。このマーケットでも外国人をよく見かける。と言っても花をしょっちゅう買うわけではないので数度しか行ったことはないのだが。
ここの地下にDirty Nell’sというアイリッシュ・バーがあり、ここには何度か行った。ここは店員が中国人ということを除けば、どこにいるのか分からないほどアイリッシュ・バー然としており、当然ギネスも頼める。値段の問題もあるのか、かなり高いので、地元の人はあまり行かないかも知れない。スーパーで買えばビールは3元くらいだし、高級な店でも瓶で15とか20元なのが、ここでギネスを頼むと確か50元なので高いと言えば高いが、ここにくる外国人は北京にいることを忘れるためにくるので、多少高くてもその対価ということだろう。それに東京ならビール一杯750円なら、やや高いでいう感じか。
と言っても何度か行っているが、かなり広い店なので大体空いていて一杯になっているというようなことはない。やっぱり値段が高いのだろう。