10日ぶりの北京は晴れ。少し雲が出ているが天気は良かった。飛行機の中のアナウンスでは33度とのことだったが、いつもの湿気のすくない北京に戻っていたので日陰や夕方は心地よい。20度程度の寒い東京から戻ってもなんとかしのげる。
空港ではすでにオリンピックの表示などはパラリンピックに換えられており、パラリンピックの準備中のようだ。9月20日までは車のナンバー・プレートによる使用制限や工場の操業制限などが続くので、空気の質も大丈夫だろう。
問題はその後。2か月に亘って制限してきた工場の操業や工事が一斉に再開した時にどういう問題が起きるのだろう。
北京の北東部の三元橋(サン・ユエン・チャオ)にオホーツク・ビールというレストランがある。ここは日本の北見市にある地ビールメーカーが進出してやっている、いわゆるマイクロ・ブリューアリーだ。
ビールがおいしいというので出かけた。ビールの種類は、バイツェン、ピルスナー、エール、黒ビールの4種類。いずれもレストランで醸造している。28元と北京のビールとしては圧倒的に高い値段だ。スーパーで缶ビールを買うと3元ほど、最も高かったレストランでも、大瓶で20元だったので、1杯300ml程度のグラスで28元は法外な値段だ。
でも7時半までに行くと2杯で1杯の値段ということで、いきなり2杯注文。 バイツェンとピルスナーを飲んでみた。バイツェンは小麦のビールでドイツではよく飲むが、日本には瓶のものしかない。フルーティで軽い苦みもありおいしく、いつもどおり飲むのに夢中で写真も撮らなかった。ピルスナーを一口飲んだところで思い出して写真。ピルスナーはいわゆる普通の日本のビールだが、北京のビールと違って味やコクがあっておいしい。北京のビールもバドワイザーのように軽くておいしいのだが、たまには味や苦味の強いものが飲みたくなる。
続いてエール。実は個人的にはエール派なのでこれが一番おいしい。非常に本格的なエールで結局最後までこれを飲み続け、黒ビールは今回は試飲できず。
北見市にあるというこの地ビール・メーカーを私は知らなかったがなかなかの品質である。東京あたりに進出してもらいたいものだ。
食べ物も日本的で(日本的なドイツ風の意味)で、日本人的には安心できる味や見かけ。牛肉のカルパッチョもOK。
ソーセージやザワークラウト。ザワークラウトは少し日本的になっている感じ。
一番期待した牛肉のビール煮込みは、肉が固くて期待はずれ。
これ以外に、普通のビールのおつまみも枝豆を始めとして何でもあり、まさに日本。ビール好きの日本人のためのお店だ。
北京には日壇公園のそばにシンドラーというドイツ料理や、まだ行っていないがケンピンスキー・ホテルにも有名なドイツ料理店がある。シンドラーはビールは瓶や樽での輸入。料理は本格的なドイツ料理。 ケンピンスキー・ホテルの方のレストランはマイクロ・ブリューアリーなので、作りたてのビールが飲めるそうだ。
オホーツク・ビールは上記の2店に比べるとやや地の利がないので厳しいところがあるかもしれない。三元橋のそばの鳳凰城という広大なマンション群のなかにあり、不便。タクシーで行けば問題ないのだが、 三元橋そのものがやや中心からはずれている。醸造施設のためにどこにでも作れるとい訳ではないと思うので仕方ないのかもしれない。
でも、おいしいビールを飲みにまた行ってみたい。