二環路 朝陽門

by Shogo



二環路(高速第二環状路)朝陽門から南を望む

北京は元の時代の13世紀に中国の統一王朝の首都として本格的に建設された。その時代は、北京は土の壁の外城に取り囲まれた街だった。その壁は高さが30メートル、底部の壁の厚さは15メートルだったそうだ。その時代の北京は1辺が約10kmのほぼ正方形の街だったと言われる。明の時代に街が南部を広げ、北部を縮小したので、全体としてはやや南に動いたような形になった。その時代に、朝陽門が新たに作られた。この時代には外城の壁は、煉瓦などで強化された強固な物に変わったらしい。

1949年の中華人民共和国の建国時には、この外城の外にはまばらな民家しか存在しなかったそうだ。外城が二環路になり、現在は五環路まであり、その外側まで北京市が発展していることを考えると隔世の感がある。さらに今年には六環路まで開通する。外城の城壁を取り壊して、二環路が建築されたのは1960年代のことだ。

二環路の朝陽門のロータリーの上から四方を見ると、まず目につくのは、南東方向の中国の外交部(外務省)の丸い建物、南西方向の中国銀行の端正なビル、北西方向の中国海洋石油のユニークなビルだ。

日本のテレビなどにもよく映る外交部。現在の冷凍餃子の事件でもコメントを昨日発表したようだ。

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外交部の劉建超報道官は31日の定例記者会見で、日本の消費者が中国製冷凍ギョーザで食中毒になったと疑われている事件について関連情報を明らかにした。以下はその内容。

中国は30日午後に、日本でメタミドホスに汚染されたとみられる中国製冷凍ギョーザを食べた消費者が中毒にかかった事件を確認した。中国政府関連部門はこれを非常に重視し、即座に関係企業の生産と輸出を停止して関連製品にサンプル調査を行った。国家質量監督検験検疫総局(質検総局)も調査チームを派遣して現地で調べに協力した。 (人民網日本語版)

http://j.people.com.cn/2008/02/01/jp20080201_83426.html

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まだ、事実関係がはっきりしないが中国食品の撤去が始まったと聞く。当然だろう。私たちの不安は簡単にはぬぐえないし、中国に暮らす私はさらに不安になる。衛生状況や安全性を考えてなるべく大丈夫そうなお店に入るようにしているがそれとて分からない。

中国三大石油会社の一角。中国海洋石油はアメリカの石油会社の買収を行おうとして議会の反対で買収に失敗して話題になった。



北東方向に建築中のビル。

世界最大の外貨準備を誇る中国の中央銀行、中国銀行はその威光に目がくらんだのか写真を取り忘れたらしい。

おまけに中国海洋石油の隣に現在あるオリンピックのメディアセンター。夏までには北部のオリンピック村に引っ越すのだろうか。

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