箸が2膳
王府井の近く、リージェント・ホテルの隣のビルの2階にある上海料理の「小南国」に行った。入ると豪華なインテリアとゆったりとした雰囲気に驚く。席に通されて、まず感激したのが、箸が2膳用意されていて取り箸にも使える。中国ではどこでも直箸が当たり前で、こんな気遣いのあるお店は初めてだったので、まずここで、この店の点数は大幅に高くなった。でも、料理を食べるにつれ得点はさらに高くなった。全般的には、あっさりとした繊細な味付けで素材の味を生かした料理だ。
蟹味噌と豆腐
蟹味噌が嫌みでなく効いていて非常に豊かな味わい。いろいろなところで食べる料理だが、わりとあっさり目な味付けで蟹味噌がおいしく食べられる。
角煮と筍
同じくあっさりとした味わいで、柔らかくてこってりした角煮と筍の食感もおいしく感じる。
野菜のワンタン焼き
何の野菜か分からないが、中に入っている野菜の餡がおいしくて、焼けたワンタンとの組み合わせがすばらしい。
餅と大根の葉
ご飯代わりに頼んだのだが、餅のやや固めの歯ごたえと、ほのかにする大根の葉の味の組み合わせが新鮮で、おいしくてこればかり食べてしまった。
どれをとってもおいしく、近日中にまた行かないと他の料理が味わえない。できるだけ大人数で行きたいものだ。値段も高級なインテリアや味を考えても、そう高価ではない。高級な食材の料理を注文しないという前提で高価でないという意味だが、通常のもので十分おいしいお店だ。
考えてみると私がおいしいといつも思うのは、上海、台湾、香港のレストランだ。基本的には北京ダックとか火鍋とか北京を代表するレストランはあまり好みではない。日本料理が強い味付けをせずに、素材の味を生かした料理だからだろうか。
住所:北京市東城区金宝街89号金宝大厦2楼
電話:8522-1717