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空港に着いたら晴れ
大旅行
北京から成都経由で九賽黄龍空港まで来た。途中、九賽黄龍の悪天候のため
成都で足止め。結局、7時間も空港で待った。お陰で、同行の英語のあまり出来ない
同僚と、筆談を含めてほぼすべての中国と日本の歴史の話をすることができた。
到着したのは、北京のアパートを出た12時間後だ。飛行時間は、合わせて
3時間半程度なのに。
2003年9月に開港したというこの空港がなければ、成都から430kmもバスに
乗らなければならないそうで、険しい山の道をバスで来た、以前の観光客の
苦労が偲ばれる。九賽黄龍空港はモダーンな建物でチベットの建物の印象を
アレンジしている。驚くのは空港のある場所。高い山の頂上なのだ。山の山頂部分を
削ってできていて、滑走路の周りは崖になっている。標高も3600mあるそうで
飛行機が着陸態勢に入ったとアナウンスがあった時も降下しているという感じでは
なかった。空港の中に手荷物受取にもロビーにも防寒具売り場がある。世界自然
遺産に選ばれている理由も「温帯に属しているにもかかわらず、高原から高山帯に
及ぶ植生の典型的垂直分布が見られる」ということだそうで、夏でも零下の気温という
のは当たり前なのだ。こんなところに半袖、半ズボンで来ようとしていた私が何も
知らなかったということだ。今回も数日前に急に決まったことで何も調べては
いなかった。単に四川省にいくというくらいの程度にしか考えていなかった。
この崖の上が空港