ハリー・ボッシュとミッキー・ハラー 

by Shogo

マイクル・コナリー(Michael Connelly)に未読だった2作品を移動時間と待ち時間を使って読了。それぞれ、マイクル・コナリーの創作した異母兄弟が主人公だった。マイクル・コナリーの作品の読み方のルールNo.1に従って、まずミッキー・ハラー (Mickey Haller) が主人公のThe Fifth Witness,それからハリー・ボッシュ(Harry Bosh)が主人公のThe DROP。

どちらもタイトルにひねりがあって、The Fifth Witness,は5番目の証人ではなく、憲法修正第5条に従って黙秘を行った証人ということ。The DROPは、落下という意味は、事件が落下死なので、その意味もあるがDeferred Retirement Option Planということで定年の延長の意味もある。常にハリーの年齢と引退の問題が出てきており、現に一度はロス市警から引退して復帰したハリーの今後の活躍が気になるが、新作で5年間の定年延長の話が出てきているので、刑事としてのハリーの活躍が続きそうだ。

ネタバレになるので内容は書かないが、この異母兄弟のシリーズについてはいつも違和感がある。最初に知ったのはハリーのシリーズなので、そちらが好きなだけかと思ったりもするが、今回も両方を一度に読んでみて人物造形の深みというか、書き込み方というか、ハリー・ボッシュの方に相当の分があると感じた。それは、ミッキー・ハラーのシリーズは別の凡庸な作家に発注しているような感じまでする。異母兄弟とは言え、正妻と娼婦の子、弁護士と刑事の違い、裕福な家と孤児院と育った歴史が違うので、単純に金持ちの弁護士が嫌いなだけではない違いを感じてしまう。今回の2作でも話の展開や人間関係などについて、ハリーのシリーズに格の違いを感じた。そんなことはどちらでも良いことで楽しければそれでよしなのだが。

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