“The Black Box” Michael Connelly

by Shogo

出張中にMichael Connellyの新作を読み終える。KindleでMichael Connellyの作品を買えなくなっていたのを、居住地をロンドンに換えたら買えるようになって、The Fifth Witness とThe Dropを合わせて3作一度に買った最後の作品。ボッシュ・シリーズはThe DropでそれからこのThe Black Box。

いつも通り、ハリー・ボッシュは上司と問題を起こし休暇をとってまで事件の解決にかける。被害者のためには上司などどうでもよいのだ。このあたりの筋を曲げないそんなとこが彼の魅力だ。上司とはうまくいかないのは同じだが、彼の様には徹底できない。多分、誰もできないから彼の作品が人気があるのだろう。

そんな彼も十代の娘の父親としての悩みがあってこれも最近のこのシリーズの 楽しみのひとつだ。それからジャズ今回はアート・ペッパーについて語られるが、これは知らない作品だったので、というかジャズにはあまり詳しくはないので、ちょっと聞いてみたが好きになれそうな曲だった。

事件が解決して、そのエピローグを読んでいると、二日酔いのためか、異国で仕事が一段落した安心感か、なんとなくほろっとしてしまった。被害者はどんな人であろうとその人のために事件を解決しようとするボッシュの気持ちが身にしみたのだ。敵は、殺人犯の犯人とロス市警の官僚主義。その両方と戦い抜いて事件を解決したのだ。

年末に発売される新作はミッキー・ハラー・シリーズだからボッシュとはしばらくお別れだ。それでもMichael Connellyの読書の鉄則は、シリーズが違っても書かれた順番に読まなければならないということ。登場人物が別のシリーズに登場して、後にそのエピソードが語られたりするからだ。なので好きな方ではないミッキーのシリーズを年末には読むとするか。

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