今年最後の山行きは金時山。今回はグループ全員の参加で8人と言う賑やかな山登りとなった。こちらの会のは、仕事の都合が悪かったり、夏の選挙のボランティアで久しぶりの参加となった。
今回登ったのは、金時山だ。快晴で空気も澄んでおり、心地よい汗をかきながら山道を上った。箱根は楓などの紅葉する木が少ないために、山全体が紅葉していると言う感じではない。それでも多く木々が紅葉して晩秋の光に輝いていた。
山に登りながら、前回金時山に登った事は、いつかと考えてみると、もう5年ほど前だろうか。パンデミックで様々なことが停滞していたために、知り合いに会っても数年ぶりと言うことが多い。
2020年のパンデミックの始まりの頃には、志村けんさんの死亡などショッキングなこともあり、新型コロナウィルスがまるでエボラウィルスのように思われた。それから、突然変異を繰り返したためにそうなったのか、重症化したり、死亡する例が少なくなってきている。そうなると、感染の恐怖心が薄れる。これが危険な兆候かもしれない。
先月ラグビーワールドカップの3周年記念のイベントに参加した。第一部は少人数だったが、第二部は組織委員会の仲間が130人ほども集まった。この人数で、しかもかなり狭い会場で飲み食いをしていたから、クラスターの発生のことも考えたが、結局そのような事はなかったようだ。
それはさておき、金時山に登りながら、人によって「きんときさん」と「きんときやま」と呼び方が違うのに気がついた。目の前の山は富士山(ふじさん)だが箱根には、鞍掛山(くらかけやま)や二子山(ふたごやま)や、屏風山(びょうぶやま)と『やま』も呼ぶ山もある。
箱根にある浅間山(せんげんやま)は「やま」だが、大観山(たいかんざん) は「ざん」だし、早雲山(そううんざん)は「ざん」だ。「ざん」は「さん」と同じで濁っているだけだろうから、山の呼び名には、「やま」と「さん」がある。金時山は、調べてみると、「やま」と「さん」のどちらの呼び方のどちらもあるようだ、
それで、山の名前について調べてみた。ネットで多く見られたのは、山が信仰の対象になっていた場合には、「さん」と呼び、信仰の対象とならなかった場合には「やま」と呼ぶという説明が多く見つかった。この例として比叡山(ひえいざん)や高野山(こうやさん)が引かれている。ただし、多くの例外もあるようで、長野県の浅間山(あさまやま)は、古くから信仰の対象であったが、呼び方は「やま」だ。また立山(たてやま)も、日本三霊山の1つだが、こちらも「やま」だ。
このように例外も多く必ずしも信仰の対象かそうでないのかだけが全てを解決できるわけではない。多くの記事がネットにあったが、分かりやすく参考になったのはダ・ヴィンチのサイトだ。
https://ddnavi.com/serial/593879/a/
ということで、金時山も両方の呼び名があるので、この信仰の対象かそうでないかという緩いルールの例外として両方が使われていることのようだ。
それからもう一つ、山の呼び名に「岳」もある。確かに箱根には駒ヶ岳や明神ケ岳に丸岳と「岳」がつく山も多い、この説明としては、同じダ・ヴィンチのサイトには、「山々が連なる連峰の中の一つの山を呼ぶときや、標高が高く険しい山を「~だけ」「~たけ」と呼ぶことが多いようです」と説明されていた。箱根の山の呼び名の「岳」は、この山々がつながる連峰の中の1つの山という説明に当てはまるのだろう。
金時山の頂上で、富士山を眺めて、昼食をとった後、下山。前回は霧の中で富士山は全く見えなかったから、今回は天気に恵まれた。
いつものように、箱根湯本の駅まで降りて、箱根湯寮で汗を流した後、いつもの居酒屋の鈴鹿へ。最近は人気店のようで、いつも満席だ。しかも若い人が多い。我々のグループのような山帰りの人もちらほらといる。驚いたのは、店を出るとかなりの行列ができていたことだ。予約して行ったから、いいようなものの、予約がないと入るのは難しそうだ
帰りはロマンスカーの時間もなく、急行で帰ってきた。そういえば、今回の朝のロマンスカーは時間がなかったのでいつものようにネットで購入せずに予約だけして券売機でチケットを受け取ろうとしたら、操作が全くわからない。駅員に説明を受けて、ようやくわかったが、基本的にはネットに対応してない端末と言うことだ。ネットで買う人はネットだけで完結して券売機には行かないと言うことなのかもしれない。それにしても、お粗末なものだ。次回からは購入まで済ましておいたほうがよさそうだ。