日本各地で大雪が降っており、広島も何年に一度という大雪になった。鉄道の運休で授業に来れない学生がいたり、午後も止まない雪のために一部の授業も延期になった。
これは日本だけの現象ではなく、アメリカ東部や中部にも10年ぶりの大雪と寒波が来ているようだ。さらにヨーロッパも同様に大雪と寒波に見舞われている。ヨーロッパ南部のニースやナポリでも大雪が降ったというから、珍しいことだ。
この大雪を引き起こしているのは、極循環と呼ばれる巨大な寒波の渦が日本やアメリカ、ヨーロッパなどに広がっているためだと新聞で気象学者が説明している。
極循環をウィキペディアで調べると、
極循環とは、緯度60度付近で上昇した空気が対流圏上層を極付近まで移動し、極付近で地表付近に下降し、緯度60度付近まで戻る大気の循環のこと。
Wikipedia
今回の北半球北部の強い寒波は、この極循環の崩れから引き起こされていると考えられているようだ。問題は、この極循環の崩れが何によって起こっているかだ。
想像できる理由は、地球全体の温暖化が考えられる。北極圏は地球の他の地域よりも4倍の速さで温暖化しているおり、この地域の海氷面積は急速に減少していると言う。この急速な温暖化が極循環の崩れを引き起こして北極圏の寒波が広がっていると考えられる。
だが、それほど簡単にこの因果関係が証明できないようだ。新聞によると多くの気象学者は極循環の崩れと温暖化の因果関係を明確に説明できないという。
極循環は北極を中心にして空気が、反時計回りに回転している。この寒気の渦は地球の周りを西から東へ吹くジェット気流と合流している。このジェット気流は通常は北極圏の強い寒気の南下を抑えている。今起こっている現象は、何らかの理由で極循環の渦が不安定になり、回転する駒が倒れる前に揺れるように、極循環が大きく揺らいでいること、それから何らかの理由でジェット気流が弱まり、極循環の崩れのために北極圏から流れ出した強い寒波が南下したという。
この極循環の崩れやジェット気流の弱体化の理由は、気象学者でも説明できないという。
気象学者でも説明がつかないので、私などわかるわけがないが、地球と言う複雑な水と空気の生態系がどこかで問題が生じると、それがチェーンリアクションになって、どこかで大惨事になるような事は素人的には理解しやすい。バタフライ効果というやつだ。オッカムの剃刀のように、素人的な短絡的な説明が正しいことも多い。
ともかく雪国でも通常レベルを超えた豪雪になり、あまり降らない地域まで行が降るようなことになって、災害が起こらず生活に支障がないことを祈るばかりだ。