肉眼でも見ることのできる緑の彗星が地球に近づいていて、2月1日に最接近するそうだ。この緑の彗星は、5万年ぶりに地球に近づくのだと言う。2月1日には、月までの距離の110倍のところまで近づくので肉眼でもかすかに見えるらしい。現時点でも簡単な双眼鏡があればよく見えるそうだ。
この彗星は2022年3月に発見されて、C/2022 E3(Z.T.F.)と名付けられた。カリフォルニア州のパロマー山にあるズウィッキー・トランジェント・ファシリティ(Z.T.F.)という望遠鏡を使って発見したことが由来だそうだ。
現在は北斗七星とこぐま座の間にあるりゅう座の側に見えると言う。望遠鏡も双眼鏡を持っていないので、確認することができない。2月1日の最接近を待つしかない。しかし肉眼でよく見えるのは、北緯35度線より北側だそうだ。つまりに日本の北半分の地域となり、四国や九州は観測にはあまり向いていないようだ。
このニュースを読んで、緑の彗星と言う言葉に、まずひかれたが、それより5万年周期に心躍る。次に現れるかもしれないのが5万年。この宇宙の時計のダイナミックさが胸を打つ。5万年と言うのは、人間にとっては永遠だ。その周期で地球の側に現れると言うのは、壮大な宇宙に我々が住んでいると言うことを思い出させてくれる。
緑の色は、彗星内に二原子炭素と呼ばれる分子があって、太陽からの紫外線がその分子に吸収されるために、緑色の光だけが透過するためだそうだ。
彗星と言えばハレー彗星だが、こちらは75.32年周期で地球に接近するので、歴史にも何度も記録に現れている。前回は1986年2月で、ハレー彗星が来ると言うことでずいぶん話題になったことを思い出す。会社でもハレー彗星プロジェクトを行っていろんな盛り上げを行ったが、残念なことに期待したほどは日本からよく見えなかった。今回の緑の彗星も肉眼でも見えると期待されているが、天文学者によれば、どの程度見えるのかは予測するのは難しいようだ。
それでも、これほど近づく彗星はあまりないために珍しい彗星になると言うことで期待されている。
2023年の次は5万年後。それも本当に5万年後に戻ってくるかどうかはわからないそうだ。5万年もあればいろんなことがあるだろう。人類の存在も怪しい。
目が良くないからあまり期待はできないないが、2月1日には、とりあえず空を見上げてみよう。