三里屯は北京中心部やや東寄りの、外国人が多く住むエリアの近くで、バーや中華でないレストランが多くある通りだ。Jazz-yaという日本風のバー・レストランもこの通りにある。
週末はテラスのレストランで、欧米人が多く見かけられる。日本人はいたとしても、私には見分けがつかない。この通りだけでなく、この周辺は、イタリアン、フレンチ、スペイン、ブラジルなどが集まっている。大使館や三里屯外交公寓を始めとして外国人向けのアパートが集中しているからだ。また、中心から東寄りということで、CBD(Central Business District)と
呼ばれるビジネス地区のすぐ北側ということも理由の一つだろう。
ここも工事中
三里屯バーストリートの通りの入口には大規模なコンプレックスが建築中で、これが完成すれば、このあたりの風景も
一変するであろう。多分、通りに一軒また一軒と外国人向けのバーやレストランができて、完成した通りが、巨大資本の力で、この手作り感を破壊するに十分なガラス、鉄、コンクリートそして大理石の現代の工業製品のようなモールが誕生するのであろう。
需要と供給
最初は、中華以外が食べたい人のためのレストラン、そしてバーと故国から遠く離れた外国人のための店から始まって、徐々にその需要と供給が釣り合っていった筈だ。そして、ある時点で肌の白い人が多いということが、街の性格付けをしたため、次は、今の段階だが、旅行者や若者も集まる街が完成した。このバランスを、新しいコンプレックスは強化するのか、破壊するのか興味が持たれる。
希少性とブランド
珍しいからブランド化する。つまり誰も行かない場所に1軒また1軒、行く人が一人増え、二人増えある時点でブランド化する。これは昔からの流行の発生の一つのパターン。The Tipping PointでMalcolm Gladwellが説明している通りだ。新しいコンプレックスがバーストリートをどう変えるのか変えないのか、結果が楽しみだ。