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街中を北に歩いて、ポポロ広場のサンタ マリア デル ポポロ教会まで行った。その教会のチェラージ礼拝堂で、「聖パウロの回心」と「聖ペテロの磔刑」を見るためだ。礼拝堂で見上げると、どちらも宗教画とは思えないリアリティが感じられる。カラバッジョの説得力が発揮されている。
教会を出たあとで、しばらくポポロ広場で遊んでいる子供たちの写真を撮った。フィルムを1本ほど使い、良い写真が撮れた。それからピンチョの丘を登ると、遠くにバチカンが見えた。
そのまま丘の上を南に下り、スペイン階段まで出る。ポポロ広場に向かう途中で見ていたので、だいたいの場所はわかっていたが、スペイン階段に行きたかったわけではない。帰るのに便利そうなだけだ。
スペイン階段は、大学生の時に訪れている。真実の口などと並んで、「ローマの休日」の名場面の場所として、観光地の筆頭だ。映画の中で、グレゴリーペックとオードリー・ヘプバーンがジェラートを食べるシーンに登場する。大学生の時には真っ先に訪れた場所だ。
帰りは、丘の上を歩いてきたので、スペイン階段を降りる形になった。上から見ると、大理石の色は真っ白で美しく、大学生の時に見た時よりも、ずいぶんきれいになってるように思えた。これも記憶違いか、天候も関係するかもしれない。階段の上から見た方が「バルカッチャの噴水」が綺麗に見えた。
