Facebookの厄日

by Shogo

週末から毎日、Facebookの話題でもちきりになっている。まずFacebookの内部告発者が、週末の人気番組「60 minutes」に登場し、月曜日には議会の公聴会に出席してた。彼女は、Facebookが若年層に有害だとして、証拠となるfacebookの内部文書を公開した。そして、Facebookを規制するような法律の制定を訴えている。顔出し、実名での告発で(アメリカには内部告発者の保護の法律があるが)なかなかの勇気だ。尊敬する。

その月曜日は、Facebookの厄日だったのだろうか。この内部告発者の議会での証言以外に、問題が発生した。FacebookとInstagramが5時間以上も停止してしまったのだ。

個人的には、FacebookもInstagramも数日に一回あるいは1週間に1回程度しか見ていないので、このFacebookとInstagramの障害は全く知らなかった。

私のようなたまにFacebookをInstagramを見る人と違って、日常生活や家族・友人・知人との連絡に使っている人にとっては大きな問題だった。FacebookとInstagramに写真を投稿するだけではなくて、Facebookの持つ様々なアプリ、Facebook、 Instagram、 Messenger、 WhatsAppは多くの人々の生活のライフラインともなっている。家族・友人・知人との連絡ではなく、仕事や業務に使っている人がたくさんいる。しかもそれは世界中で使えなくなってしまい、多くの人の生活や仕事に大きな影響が出た。

この障害は、Facebookが独占禁止法に違反していると言う疑いで、会社の分割を考えている議会や司法当局にとっては良い言い訳ができたのかもしれない。会社が分割されていれば、これらのアプリが同時に障害により停止すると言う事はなかったかもしれないからだ。

さらに問題だったのは、FacebookとInstagramの広告によってビジネスを行っている企業だ。FacebookとInstagramの広告からの流入により売り上げを立てている企業の収益は、この日大幅に落ち込んだ。広告主だけではなくFacebookにとっても、これは大きな打撃となる。Facebookはその収益の98%は、約1000万社の広告主からの広告から成り立っている。これが何時間も止まると言うことになるとFacebook自体の収益にも大きな影響が出る。

このFacebook とInstagramのアプリが障害で停止してる間に、Twitterの利用が伸びたと言う。Twitterは間に、「こんにちは、文字通りの皆さん」と言うツイートを出した。これはなかなか面白いジョークで、普段はInstagramやFacebookを見ている人も、この日はTwitterを見ていると言う状況を笑っている。多くの企業も、このTwitterのツイートに反応して、ツイートした。例えばNetflixは、今人気の「イカゲーム」の出演者の画像を使って、Twitterが「みんな(everyone)」を助けている画像をツイートした。

企業だけではなく、多くの人がFacebookとInstagramの障害についてのジョークをたくさんツイートしている。そのうちの一つには、「InstagramとFacebookが毎日、停止してくれれば生産的な日が送れる」と言うのがあった。

こういうジョークでいられるのは、他のシステムが動いているからだ。Instagram、Facebook 、WhatsApp、 MessengerだけではなくLINE、TwitterやGmailも同時に止まってしまうと、世界はどうなってしまうのだろうか。確実に麻痺していろんなことが回らなくなってしまう。これらの民間企業だけに依存するのではなく、バックアップシステムを普段から真剣に考えるべきなのかもしれない。インターネットが停止したら、何もできなくなるが、インターネットを前提として、メールなどをバックアップの連絡手段として準備して、連絡が常時必要な相手と交換しておくなどの対策が必要だ。

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