昨年末に、散歩の途中で、二、三度、胸が苦しくて歩けなくて立ち止まることがあった。その後、大学で本を読んでいるときに、やはり同じように息苦しくなって医者に行った。
最初に行ったのは、大学のそばにある呼吸器科。そこで、今は、どこの病院でもやるパルスオキシメーターを使用して血中酸素を測る。これがなんと92。続けて血液検査と肺のレントゲン。血液検査では炎症反応がなく、また肺にも何も写ってないことから、間質性肺炎が疑われ、そのままCTスキャナーのある大きな病院へ行くように言われた。
少し離れた病院にタクシーで行って、肺のCTシティスキャナを取るが、きれいな状態で間質性肺炎の可能性は無いとのこと。
ここからが大変で、たくさんの検査をした。心臓のエコー、血液検査、造影剤を使った心臓の環状動脈のCTスキャナーによる撮影、口と鼻を覆って自転車を漕ぎながら酸素と二酸化炭素のチェック。それは、負荷をかけた心肺機能と血圧の検査のようだ。
様々な検査の結果、特に異常が認められないとなった。
そうなるとパルスオキシメーターの酸素量の少なさが問題となり、実際の酸素量を測ることになった。それは、動脈から血液をとっての血液検査。この検査で、動脈には酸素が必要量以上含まれていることがわかった。
何らかの理由でパルスオキシメーターが酸素量を正しく表示しないようだ。同時に、動脈の血が、どす黒いとも言われた。パルスオキシメーターが機能しないのは、血液の質に問題があるのかもしれない。
そう言われてみると、以前何度かパルスオキシメーターで他の人に比べて数値が悪かったことを思い出す。買い替えたFitbitでもやはり、酸素濃度は92しか出ない。
診断結果は、血液検査の結果から、血液phが低下している、アシドーシスと言う症状だと診断された。後でネットで調べると酸性血症と日本語では訳すようだ。
医師から、数値は入院しなければいけないところまで下がっていると告げられた。救急車で来ていれば3日ほど入院しなければいけない数値だとも。通常なら入院だが、自分で来れたので帰って良いが、翌日また来るように言われる。結局、2日続けて点滴を受けた。
医師の説明からは、因果関係がよくわからないが、肝臓の数値が悪くそれが関係しているのかもしれないと言うことだった。このために、肝臓の数値が回復するまで禁酒を宣言される。息苦しさの原因としては、アシドーシスの症状が出て、体から二酸化炭素が排出できず、それで息苦しくなったのではないかと言う見立てだった。
この辺の因果関係がよく理解できないが、いずれにしても肝臓の数値が悪い事は事実なので、これが回復するまでは、酒も飲めない。
治療法は特にはなく、よく食べてよく寝る生活をするように言われた。ということで、酒を飲めないなら、どうなることかと思ったが、飲まないなら飲まないで何とかなるものだ。いっそこのまま、酒もやめてしまおうかと思ったりもする。今後定期的に肝臓の数値のための血液検査に行くことになっている。その後の検査では、すでに回復が始まっている。完全に回復したらまた飲み始めるかもしれない。そもそも意思が強いわけでもない。