2022年になった。FIFAワールドカップ開催から20周年だ。この間に、個人的にも、世界でも日本でも様々な出来事があった。振り返ってみると、その時々の対応を行っているだけで、個人としては何も長期的な展望を持ってこなかったことが反省だ。個人的には、仕事の種類が変わっているだけで、大きな質的な変化はない。
同じ様に、社会も20年前と今と大きく違っている事はあまりない。テクノロジーの進歩にしても、それ以前に実用化していたものが、より普及したに過ぎない。穀物栽培や産業革命といった様な大きな変化は、そうあるものでもない。
この先に何かあるとすれば、シンギュラリティーがいつ来るかと言うことだ。レイ・カーツワイルはシンギュラリティーの到来を2045年と予測している。これが正しいとすれば23年後だ。
これについては、今の技術のスピードを考えると、それよりも10年以上早く来る可能性が高い。そうすれば、あと10数年だ。その時には、仕事や経済が一変する可能性がある。その時の我々の生活は大きく変わる可能性がある。
それを見るまで生きているかどうかわからないが、見てみたい気持ちもある。亡くなった父は、72歳まで生きて21世紀を見てみたいと言っていた。実際には84歳まで生きて、21世紀を12年も見ていた。
現時点では、技術がもたらす変化より、2020年からのパンデミックにより、世界も社会も生活も大きく変わった。この状態がいつまで続くのだろうか。スペイン風邪を見てみると、日本では2年11ヶ月にわたって、第3波までの流行があった。これと今回の新型コロナウイルス感染症の予測の参考にはならないが、当てはめてみると、まだ当分今の状態が続くと考えて良さそうだ。
COVID-19は2019年11月に武漢で最初に発見されたとされている。しかし別の研究では、世界の他の場所で2019年のもっと早い時期から発見されていたと言う。発見から、すでに3年になっている。
日本においては、COVID-19は2020年1月に発見されていた。そして第一波と言われる、今考えれば小さな山は2020年の4月だった。その時点から、スペイン風邪と同じ期間続くとすると、2023年3月までだ。今日から始まる2022年は、パンデミックの年となる可能性が高いと思っていたほうがよさそうだ。もっとも、何の根拠もないので早く終わってくれることを祈るばかりだが。
わかっている事は、今日の寒さのように、2022年も寒くて辛い年になると言う事だけかもしれない。だがその中で、決めたことを着実に実行していく以外に生きる術は無い。それが、2002年の、あの地獄の様な忙しさから何も学ばなかった我が身の愚かさからの教訓だ。
東京の元旦の日の出は6時51分