仕事をしなければいけないのだが、ウクライナ 情勢が気になって、テレビを付けっぱなしにして、ニュースを追いかけていたので、集中できず仕事が進まない。
そんなことは小さいことで、国の存亡と家族の安全のためにウクライナは頑張っている。ニュースで見ていても海外に住んでいる人が祖国に戻って戦うと発言するのや、避難する幼い子供が泣いているのを見ると心が痛む。思い通りに進んでいないことに苛立っているのか、プーチンは、ついに核を口にし始めた。
合理的な人間なら核の使用はありえないと思うが、そもそも合理的な人間なら、クリミア半島やウクライナを侵略したりしない。何の経済的なメリットもないからだ。あるとすれば狂信的な偉大なソ連の復活という、合理的でない夢だけだ。
核のニュースを見ていて、戦争についての言葉を思い出した。第三次世界大戦はどのような兵器で戦うかわからないが、第4次世界大戦は棍棒と石で戦われるというやつだ。恐竜は2億年間も地上で栄えた。だが、それを隕石が終わらせた。人類の歴史はたかだか500万年だ。それを1人の狂人が終わらせるのだろうか。
私たちが、今過ごしているこの時間は、1960年代のキューバ危機の時間だ。核戦争に近づいている。もちろん、プーチンも、核保有国のアメリカやフランスを攻撃して全面核戦争になるわけではないと思うが、それでも核が使われる可能性は否定できない。気狂いに刃物だ。
幼い犠牲者のニュースを見たり、避難者をのニュースを見て、わずかな額を難民のために寄付をしたが、個人的にできる事はその程度しかない。後は祈るだけだ。
今回の危機に対しては、中立を保ってきたスウェーデンやスイスのような国もロシア制裁に参加している。政治的な発言をしないと言われるイギリス王室もウクライナ の応援のコメントを発表した。世界の街で黄色と青が溢れている。
世界各国は経済的な制裁に参加しているが、フランスのマクロン大統領など一部のリーダーを除いて、プーチンとの対話していない。特にアメリカは、進攻を機に外交交渉の窓口を閉じてしまった。それはあまりにも無責任な態度で、そのツケをウクライナ の人が払っているように感じる。この問題は、最終的には、ロシアとアメリカの関係に行き着く。それを、バイデン大統領は逃げているように見える。
スポーツ界もロシアの制裁に動いている。IOCは全競技団体にロシアとベラルーシの排除を勧告した。これで北京パラリンピックには、ロシアとベラルーシは参加できない。ROCというような委員会の資格で参加するのだろうか。
UEFAはチャンピオンズリーグ決勝の会場をサンクトペテルブルグからパリに移した。さらにチャンピオンズリーグのスポンサーであるロシアの半国営企業のガスプロムの関係を断つと発表している。今の契約は2024年までなので、3年残っている。この契約の価格は年間、日本円で約55億円と言われている。UEFAにとっては大した額ではない。さらにUEFAとしてはロシアのチームが国際大会に参加することを無期限に禁止とすると発表した。
また、同じくガスプロムがスポンサーになっているドイツのサッカーチームのシャルケ04FCも関係を断つと発表した。すでに先週より胸のガスプロムのロゴを外していたが、正式に契約を解除したとの発表だ。
F1はロシアでの開催をキャンセルしたし、多くの競技団体がロシア制裁に動いた。
進行中のFIFAワールドカップの予選で、多くの国がロシアとの対戦を拒否している。FIFAは、昨日、FIFAワールドカップ予選にロシアを参加させない判断をして発表した。
このような動きに対して、ロシアは、一方ではウクライナを侵略しながら、スポーツ仲裁裁判所にこれらの各スポーツ団体の決定について異議を申し立てるであろう。それに対しては、スポーツ仲裁裁判所が正しい判断をしてくれるものと信じている。
正しいプレッシャーと、各国のリーダーの熱意のある、プーチンとの対話を望むのみだ。本当の戦略家であるべきリーダーは、相手に逃げ道を用意するものだ。追い詰めてはいけない。そのような対話を開始してほしい。