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西安の続き。ツアーから離れて一人で西安に残ったので夜の散歩に出かける。街の他の部分は北京などとそうは変わらないので、昼間も出かけたイスラム街にまた行った。鼓楼周辺の広場のほうから通りに入っていく。夜のほうが妖しい雰囲気で、シルクロードの出発点を感じさせる。あるいは一人で西安に残ったことからくる心細さがそういうように見せるのだろうか。
夜の写真は人工の光が当たらない部分を黒く潰して雰囲気を出してくれる。特にどうということのないシーンですらドラマチックに演出してくれる。一時は夜の写真ばかり撮っていたが、このところ酔っぱらった帰り道に撮るくらいで夜の写真をわざわざ撮らなくなってしまったのはどうしてだろうか。
イスラム街は夜も人通りが多く、店も増えている位に賑やかだ。夜の闇が売られている物を魔法をかけて不思議なものに変えたように見える。どうせ一人でやることもないので昼間と同じ道をまた歩き出した。
金曜日、疲れたというより夏ばてか。それよりも胃腸が疲れているのだろうか。今の時間はまだ良いが昼間は暑くなるようだ。