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寒い日だった。気温から考えると東京並と思っていたが、北京のように寒かった。寒いクリスマスの日、家から離れているせいか、娘にはサンタクロースが初めて来なかったそうだ。この一年、親の言うことを聞かなかったせいだと思うと言っといた。
クリスマスのために、美術館も博物館もすべて休館。教会を中心に観光して歩いた。観光客の数は多く、それにクリスマスのミサに出席する人でどの教会もごったかえしていた。
レストランやカフェは思ったほど閉まってはおらず、食事などの心配はいらなかった。街のどこかしこもクリスマスの装飾がされており、それは一応きれいだった。
24日にはパティシエのお店には長蛇の列だったが、そのような店はすべて閉まっており、開いているのは観光客相手のレストラン・カフェだけ。街角のクリスマス・マーケットも半分ぐらいは閉まっているが、開いている店には客が群がっている。
クリスマスとは言え、パリは観光客の街。朝、メトロの1週間定期チケットを買おうとしていたら、通りかかったシンガポールの日本語の先生、モデルのような美人の黒人の女性がフランス語で助けてくれた。シンガポールの日本人学校のクリスマス休暇を利用してパリを旅行中とのことだった。北京在住で急に思い立ってパリに来た人と同じような人がたくさんいそうだ。