ライカM11が発表された。噂されていた昨年の11月11日や今年の1月11日ではなかった。1月13日と言う特に日付に特徴のない日だ。発売は1月21日。
直前にリーク映像が出たり、以前よりベースプレートがないとか、画素数は6,000万画素だと噂が既に出ていたので、大きな驚きは無い。
正式発表されて、個人的には最大の驚きで、嬉しいのは、トリプルレゾリューションと言う機能。6,000万画素のデータを扱うのは難しいと感じていたので、この機能はすごく嬉しい。必要に応じて6,030万画素以外に3,650万画素と1,840万画素のRAWやJPEGで記録できると言う機能だ。特に低画素で使う場合にはダイナミックレンジが向上すると言うコメントも付いており、いつも使っているオールドレンズで撮影する際には、1,840万画素で使ってみたい。
ベースブレプレートの有無は個人的にはあまりこだわってはいない。いずれにせよ革ケースに入れて使っているので、バッテリーやSDカードの交換の際の手間はあまり変わらないかもしれない。ただ大きいのは、ベースプレートがなくなったことにより、バッテリーが大きくなったと言うことだ。容量がなんと64%もアップしていると言う。今までも1日中撮影していると途中でバッテリー交換をしなければいけないことになった。これはもしかするとバッテリー交換なしで済むかもしれ。
もう一つの特徴として挙げられているのが軽量化だ。ブラックのみがトップカバーをアルミにしたことで100グラム軽くなっていると言う。実際に手で持った感じがどのようなものかわからないが、今のモデルが扱いづらいほど重いと思っていないので、特に軽量化はどちらでも良い。全体が堅牢な真鍮ということで心理的な安心感があったが、これがアルミだと思うと少し安心感が落ちるかもしれない。さらに、重いことによる安定ということもある。シルバーは今までと同様に真鍮にクロームメッキと言うことだ。だが、個人的にはブラックだ。
もう一つ嬉しいのは、ISOが64から使えることだ。これで日中でも絞りを少し開いて使うことができる。基本的には開放付近で使いたいので、NDフィルターが必要なケースが多いが、それでも64まで落とせるのであれば、少し違ってくる。
発表の映像を見ていると、すぐにも欲しくなってくるが、Leica Mシリーズには、どうしても許せないことがある。それは前面の赤いLeicaのマークだ。これだけはどうしても譲れない。それに、トップカバーのつるっとした感じも好きにはなれない。やはりLeica M3やM4の外観をどうしても求めてしまうと言う。
この問題の解決のためにはPモデルを待たなければいけない。これが出るまではもう少し時間がかかるのだ。
過去のベースモデルとPモデルの発売時期は以下の通りになる。
Leica M9 2009年9月 → Leica M9-P 2011年6月
Leica M 2013年3月 → Leica M-P 2014年9月
Leica M10 2017年1月 → Leica M-P 2018年8月
というタイムラグがある。今までの例からすると1年半程度は待たなければいけないことになる。今のカメラに特に不満は無いので待つ事は問題もないし、この間に貯金の時間もできる。ということで、ライカM11-Pが出る2023年夏までゆっくりと貯金することにしよう。