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水曜日は朝から曇りの涼しい日となった。北京らしいガス・霧ではなく、雨こそ降らなかったが、雨雲が一日中、晴れなかった。
胡錦濤国家主席の訪日は見かけた中国の新聞でもトップで報じられ、「暖春の旅」と報じられ、前回の氷が溶けるから一歩進んだ表現になっていた。また、CNNも"Landmark Visit"として時間を割いて伝えていた。中国のメディアに詳しい人の話によると、今回の胡錦濤国家主席については事前からメディアも大きく取り上げており、政府の今回の訪問を重視していることが分かるそうだ。
今日の写真は、火曜日の朝の散歩で撮ったもの。
火曜日は朝から晴天で散歩日和だった。この日歩いたのは南池子大街(ナン・チ・ズ・ダ・ジエ)。故宮のすぐ東側の通りだ。
南は東長安街、北は東華門大街に挟まれた1kmもない短い通りだ。
東華門大街を過ぎると通りの名前は、北池子大街に変わる。
故宮のそばなので観光客相手の土産物屋もあるが、地元の人向けの商店やレストランもたくさんある。
通りの周辺は住宅地なので、たくさん地元の人が住んでいる。
歩道で調理して、食事をしている人のそばを外国人の観光客が通り過ぎる。
観光客相手の商売は、雑貨と書画のようだ。
通りの両側には大きなアカシヤが植わっており、今の季節からは緑のトンネルになる。
新しく改築された建物も多いが、古い建物も多く残されている。この三階建ての建物は西洋風で三階の外壁に「1919」と刻まれている。その年に建てられたということなのだろうか。
気温が上がるとともに緑がどんどん濃くなる。
どこもかしこも工事中なのでここも例外ではない。
ここは美術学校のようだ。他にIT関係の学校もある。
地元の人向けのレストランが並ぶ。通りの北の端は東華門大街なので、そのあたりは故宮から流れてくる観光客が多いので、角には観光客相手の「清閣」というレストランがある。
並木が多いこと、地元の人の町である雰囲気があることが、この通りが好きな理由だ。
南の端にはすごい高級なレストランと皇城芸術館という美術館がある。
ここは北の端。 東華門大街との交差点。これから暑くなる季節には、日陰のこの通りは歩くには良い通りだ。この通りから胡同に入っていくと新しく高級そうな住宅地を見ることができる。前門の南あたりの胡同と雰囲気がまったく違う。