四川大地震から一週間 たった5月19日より三日間の全国哀悼日が始まった。地震の起こった2時28分に全国民が3分間の黙祷を行い、自動車や船舶は警笛を鳴らすように呼びかけられた。
私は天安門広場での黙祷に参加した。2時28分の少し前から、信号が全て赤に変わったのか、周辺の自動車は全て停止した。2時28分を迎えて、広場に集まった人は黙祷を捧げた。私は一瞬だけ写真を撮らせていただいた。ごめんなさい。
広場には何も知らないで来た観光客もいると思われるが、平日の普段より圧倒的に多い人が集まっていたので、この黙祷に参加するために集まった人が相当いたはずだ。
CCTVのテレビも中継を行うのか来ていた。天安門広場には胸に白い紙の花をつけた人も見かけた。
3分間の黙祷が終わって、広場を離れる人も多かった。
広場を離れる私の後ろからは「中国頑張れ」という掛け声が広場にこだまして止まなかった。
夜帰宅して、CNNのニュースを見てチャネルを変えると、ニュース以外のチャネル はすべてこの黒い画面になっていた。この3日間は全てのエンタテイメント番組は休止のようだ。
日曜日の夜は、日テレの24時間テレビのような番組をやっていたそうだ。たくさんの歌手が歌を歌い、その合間に舞台の上に置かれた募金箱に出演者が募金をして、視聴者に募金を呼びかける番組だったそうだ。寄付をした人の名前は、画面にテロップで流れて紹介され、100元の一般市民から100万元の歌手までいろいろな人の寄付が紹介された。
私の同僚は家族で涙を流しながらこの番組を見ていたそうだ。そのテレビ番組でも、募金が殺到して電話が繋がりにくい状況が続いたと言うことだった。
CNNの黙祷の紹介でも多くの人が涙を流しながら黙祷に参加していた。中国の人は他人のことを気にしないと言われてきたが、最近変わってきたとCNNのレポーターも伝えていた。テレビを見たり同僚の話を聞いたり天安門広場を見て、中国の人はやさしくて他人を思いやる心に溢れているように思える。
多くの中国の人は四川省で起こったこの惨事に心から悲しんでいる。私の中国人の若い友人もメールをくれて、少なくともこの三日間の服喪期間は街に出て写真を撮らないでと忠告してくれた。みんな同胞の死と悲劇に悲しみで一杯だそうだ。
夕方、天安門のそばを歩いた。夕日がきれいだった。 ごめん、写真を撮った。