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なぜかこの木は見るたびに写真が撮りたくなる。ちょうどいい感じでいつもさかさまに見えるからだろうか。
週末に、この本の著者に会うので本棚を探してまた読んだ。飛行機に乗るので離着陸の時の紙の本が必要だからというのも、もうひとつの理由だ。
25年ぶりに読んでみて驚くほど一つ一つのエピソードを良く覚えていた。それほど印象が強かったからだと思う。この本を読んで、アメリカへの留学に応募したようなものだ。特に前半の著者のシアトル留学の部分は語られる内容も語り口も好ましく、25年ぶりに読んでも楽しく読めた。
この本に欠点があるとすると、バーボンということで括られてはいるが後半はまったく別の話になることだ。著者にはアメリカの学生時代の話をまたもっと詳しく書くことと、この本の後半のバーボンとビジネスに関することを書いてもらいたいものだ。前半の学生生活や後半のビジネスにはきっともっと語られなかった話がたくさんあるはずだろう。それから、その中間のバーボンの話を始めるにあたっての事情や気持ちのあたりは興味があるのでそれは別に書いても良いかとも思う。つまり留学後に何をするかについて、何か著者の思いや人生に対する考え方があったはずだが、そのあたりがこの25年前の本では語られていない。
著者を知っているが故にもう少しこんなことも読んでみたいという思いもつのるが、自分も若い時に読んだからというだけでなく、読んでいて楽しい本であることには間違いがない。音楽には、その時代を思い出させる力があるが、印象に残った本と言うのも同じような力があるようで今週は昔のことを思い出していた。