メタバース

by Shogo

日産自動車が、新型EVの日産さくらの新車発表会と試乗会をメタバースでも行い、話題になりました。仮想空間の発表会場に入ったり、新車を周りから見たり運転席に入ったりと言うような体験が可能でした。このメタバースでの発表会は世界初だそうです。

メタバースとは

メタバースは、今のところ明確な定義はありませんが、デジタルとリアルが融合する仮想空間を意味します。インターネットを使い、仮想空間や拡張現実から構成されます。メタバースの、「メタ」は、超や高次を意味する接頭辞です。没入感を得られる、次のインターフェースとして注目されています。だからこそ、多くのIT企業が、この入り口を握るために投資を行っています。なかでも、Facebookはメタバース企業を宣言し社名をFacebookからMetaに変えています。

何ができるのか

現在メタバースに最も近いと言われている世界は、「フォートナイト」や「あつまれどうぶつの森」といったゲームです。「あつまれどうぶつの森」では、何もない無人島に一から様々なものを作りあげることができます。メタバースが実現した世界は、このゲームような仮想空間がインターネットのサイトのように数多くでき、それらが相互接続され自由に行き来できるようになると考えられます。

携帯電話メールも相互接続が実現し利便性が飛躍的に向上したように、「あつまれどうぶつの森」のような世界に行って、そこから買い物などができるようになれば、利用者は飛躍的に増加していくでしょう。

映画「竜とそばかすの姫」で主人公は仮想空間のSNS上で、人と出会い成長していきます。そのような仮想空間のSNSが人々に使われるようになると、現実の生活とは別に仮想空間の中で様々な活動を行うようになると思われます。そうなると、企業も今のウェブページを作るのと同じように、自らのメタバース世界の構築を始めていくでしょう。

これは、十数年前に「セカンドライフ」で構想されたものであり、目新しいものではありません。しかし、その時点ではコンピューターの処理能力の問題や利用できる端末がPCだけだったために、利用者が増えず一時的な盛り上がりだけで、人々は関心を失いました。ですので、これから実現していくメタバースがどうなるかまだ予測がつきません。しかし、もし多くの人が利用することになると、買い物や交流もメタバースを通して行うようになるかもしれません。

マーケティングにも利用

メタバースで、物理的な現実の商品を買うこともできますが、デジタルの商品も売られるでしょう。デジタルの商品としては、アバターが着る洋服やアクセサリーなどが最初に買うものです。すでに、Metaは、プラダなどのデザイナーブランドの、アバター用の着替えを販売しています。また、NFTで保証された、一点物のアバター用の洋服やアクセサリーあるいはアート作品を買って、メタバースの中で使用するかもしれません。現在は投資的な意味合いの強いNFT関連のアートも、メタバースの中で使用される商品となります。

メタバースに話題が集まっているために、adidasなど多くの企業が、物理的な商品と組み合わせて、デジタル商品を販売したり、日産やNTTドコモのようにプロモーションに利用を始めました。メタバースの普及スピードは未知数です。しかし、多くの企業が利用に意欲的なため、当面盛り上がりが期待されています。

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