パルクール世界選手権の延期

by Shogo

第一回パルクール世界選手権が再度延期になった。当初は東京オリンピックに先立つ2020年4月に広島で開催されることになっていた。新型コロナウィルス感染症の拡大とともに、それが2021年3月に延期され、その後も4月、9月と開催予定が延期された後、2022年3月25日から27日に開催される予定だった。確かに今のオミクロン株の世界的な感染拡大を考えると、スポーツの世界大会の開催は不可能であろう。現時点では開催日は発表されていない。

パルクールは、国際体操連盟(FIG)に2018年に加盟している。当初はパリオリンピックでの正式種目としての採用を目指していたが、結局は採用にならなかった。パリオリンピックで新しく正式種目として採用されたのはブレイクダンスだけだ。個人的な感想としては、ブレイクダンスも激しい運動だが、パルクールの方がよりスポーツに近く思われる。ただテレビ映りなどを考えるとブレイクダンスの方が魅力的だとIOCが考えたと思われる。

パルクールとは、、フランス語の「parcours」で、フランスの軍事訓練が下になっているという。「障害物を使ったフランスの古典的な軍事訓練”parcours du combattant(日本語訳:障害物のある道)”で進むコースを意味する」とウィキペディアには書かれている。

また、日本パルクール協会の説明には以下のように書かれている。

「パルクールとは、走る・跳ぶ・登るといった移動に重点を置く動作を通じて、心身を鍛えるスポーツ(運動方法)です。ただし、パルクールが包括しているフィールドは非常に幅広く、スポーツ(運動方法)という言葉だけで表現できるものではありません。 現在、パルクールは日本を含め世界中で様々なスタイルで実践されており、移動術、トレーニングメソッド、パフォーマンス、アート、ライフスタイルや哲学など パルクールの捉え方は多岐に渡っています。」

日本パルクール協会

世界体操連盟に加盟した後のパルクールは、日本体操協会主催で第一回パルクール日本選手権を2019年11月に淡路島で開催した。この第一回大会の優勝者は、当初2020年に開催される予定だった第一回パルクール世界選手権大会の日本代表となる予定だった。これの開催の目処が立っていないのが現状だ。

同じく、日本で開催される予定だったスポーツの国際大会の一つの、水泳世界選手権も、当初の予定の2021年から2022年に延期になり、さらにまだ発表されていないが、2023年7月に延期を再度決定されると報道されている。こちらも、当初の予定から2年の延期と言うことになる。しかも今の感染状況が続けば、それもまだ不透明だ。

また2021年5月に関西圏で開催予定だったワールドマスターズゲームズも2022年5月に開催階延期されている。しかしやはり感染が収束せず、2022年秋か2026年5月で調整中だと言う。まだオミクロン株の収束も見通せない中で今年の5月開催は難しいのではないだろうか。

パルクール、世界水泳、ワールドマスターズなど、東京オリンピックに続いて、日本で行われる予定だったスポーツの国際大会がすべて延期になっていることは、残念ながら避けられないものだ。これらの大会に出場決定者や出場予定者は、数年にわたる延期のために出場できなくなってしまうような事態も想像される。これは本人にとって本当に残念な結果だ。この時間は戻っては来ない。

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