「The Power of The Dog」

by Shogo

2年前にコロナから始まって以来、映画館に行っていない。最初は空気感染が否定されていたが、その後、エアボーン感染と言う言葉が使われるようになった。それはつまり空気感染の言い換えであって、敗戦を終戦と言い換えるようなごまかしだ。だから、映画館は怖かった。だが、それは主題ではないので、これ以上言及しない。ともかく、今でも映画館に行くのが、どうも不安なので、配信の映画を見ている。

今回見たのは、アカデミー賞の候補にもなった「The Power of The Dog」だ。何の予備知識もなく見たので、展開が見えず、息を詰まらせて見ていた。

Netflixオリジナル作品は、アカデミー賞の常連になっている。昨年は、主要な部門の賞は逃したが、「Mank」が2部門(美術賞と撮影賞)、「Ma Rainey’s Black Bottom」が2部門(メイクアップ&ヘアスタイリング賞、衣装デザイン賞)を受賞している。今年も、合計10作品・27部門のノミネートを獲得している。特に「The Power of The Dog」や、レオナルド・ディカプリオ主演の「Don’t Look Uo」、ミュージカル映画「tick, tick…BOOM!」が注目だ。中でも、最多11部門12ノミネートされている、ジェーン・カンピオン監督とベネディクト・カンバーバッチ主演の「The Power of The Dog」は可能性が高いと言われている。ノミネートされているのは、作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、助演女優賞、脚色賞、美術賞、撮影賞、編集賞、音響賞、作曲賞。

「The Power of The Dog」は、1920年代のモンタナを描く映像が美しい。かなりの部分がニュージーランドで撮影されたようだけど、西部劇のイメージにぴったりの風景だ。撮影監督は、Ari Wegnerと言う女性で過去の作品は見ていないが、今後公開されるものも含めて他の作品を見てみようと思う。

この映画は、非常に繊細なストーリーなので、ネタバレになるといけないので詳しくは語れない。

登場人物の間の緊張感から、何か起こるのは想像できる。特に大卒なのに、乱暴者のカーボーイを強調するベネディクト・カンバーバッチが、何かしでかすかと息を詰めて見ていた。

そして、見終わった後で、途中で起こった細かな出来事が全て1本の分に結びついていることに気がつく。なかなか展開が読めない良い脚本だと思う。

アカデミー賞はどうなるか分からないが、脚本賞はとって良いのではないかと思った。

今年のアカデミー賞は、「ドライブ・マイ・カー」が主要部門で有力と言われているので、3月28日の発表が楽しみだ。

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