雲南旅行

by Shogo

雲南省から戻った。雲南省と言っても行ったのはベトナムとの国境に近い、雲南省の南の山の中だけ。場所の名前は元陽(ユエン ヤン)という。昆明空港から330kmらしいが半分以上はガタガタの山道なので6時間以上かかる。昨日は朝7時に元陽を出たが、北京の家に戻ったのは真夜中。もちろん飛行機なので余裕をみて出ている。途中で、昆明の街を2時間ほどぶらぶらしたが、それにしても遠い。北京-昆明間も、行きは3時間半、帰りは2時間40分かかる。時間的には日本まで帰れてしまう。それにしても、この時間の差は何だろう。偏西風にしても時間が違いすぎる。

 元陽に行ったのは、棚田を見に行ったのだ。この棚田の写真を最初に見たときは驚いた。驚いたというよりは、最初は何の写真か分からなかった。棚田はもう1000以上に渡って哈尼(ハニ)族という少数民族が耕してきたものだ。21世紀に入る頃に、フランス人ジャーナリストが、ここの写真を発表して、中国国内でもこの場所が知られるようになったらしい。今は中国国内だけでなく、世界中から観光客が押し寄せるようになった。まだ観光地としての歴史は新しい。そのためか、道路はまだ舗装していないところがほとんどで、お尻が痛い。

 ベトナムとの国境まで3,4時間で行けるので、雲南省のこの辺りを旅行してベトナムへ抜けるフランス人がが多いそうだ。そんなことから、そのフランス人ジャーナリストはここに来て、ここの風景に魅せられたと聞いた。

 棚田は多いところでは5000段あると言われる。棚田の続く谷があちこちに広がっている。 棚田全体の広さははっきりしない。棚田はここの専売特許ではなく、雲南省の南部一帯から貴州まで広がって、中国南部ではどこでも見られるが、これだけの規模で集中しているのが、元陽ということのようだ。

 2月から3月は田植え前で水田に水が入っており一番美しいと言われるそうだ。

 この景色を見ると次は収穫の時期を見てみたくなる。

「雲南の少女 ルオマの初恋」 が日本で公開されて話題になったのは2007年。この映画には棚田の美しい風景がたくさん登場する。

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