漫画カメラ

by Shogo

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漫画カメラというアプリがダウンロード総合1位だそうだ。アジアでも写真部門の上位に入っているらしい。さっそくダウンロードして使ってみたが、家族は誰も協力しないので、嫌がる忠犬にモデルになってもらった。確かに面白い。当然、数回で飽きそうなので無料でないとダウンロードしないが、ちょっと使うのには面白い。

デジタルの写真の良さのひとつは、こういう画像の加工にもあるから、デジタルで写真を使った遊びも増えてますます写真が身近になるだろう。大人数で楽しんだり、共有したりと画像の使い道はますます増えていく。そういう意味で、カメラはますますネットワーク端末になっていくのだろう。

すでにSamsungはアンドロイドカメラとか出しているから、その流れが加速するし、カメラそのもはスマホに組み込まれていく。現在コンデジと呼ばれるカメラのほとんどは、スマホなどに機能として取り込まれてしまう。これからは20世紀に造られたカメラの形をしたカメラの数は極端に少なくなるが、毎日撮られる写真の数は飛躍的に増えていく。

同じようなことはすでにPCでは起きた。1980年代のPCは基本的には単体で、データの蓄積、計算、検索を個別に単体で行うものとされてきた。たしか公衆回線法とかで直接コンピュータを公衆回線につなぐのは禁止されていてカプラというものを使って音声変換でコンピュータをつないでいたものだが、80年代の終わりになると規制が解かれモデムでPCをつなげるようになった。それが、12kとかのモデムから始まってネットワークにつながり、コンピュータ通信の時代を経てインターネットの時代になった。現在では主たる機能はブラウザを使ってネットワークを検索するものに変わった。のちにネットスケープになるモザイクというブラウザを使い始めたのは93年か94年頃なので、PCをネットワーク端末として使うことが一般的なってまだ20年もたたないとは驚きだ。

当時はモデムのスピードが遅かったらCD-ROMの時代になると思われていた。 CD-ROMを送って大きなデータをPCに取り込んで、アップデートとかをネットワークで行うのだ。Appleも当時CD-ROMを使った通信販売を目的とする会社を買収して、もともとやっていた自社のコンピュータ通信と合わせて商売をしようとしていた。

PCの話が長くなったが、基本的にすべての機器はネットワークに飲み込まれるのだろうから、カメラ産業というものが単体で成り立つのかどうかわからない。もちろん高機能で業務用とか趣味用のカメラは残るが数では圧倒的に、今の私にはカメラと呼べないようなカメラ機能の付いたものを使うようになるる。

そのカメラ機能が付いたものの供給者は、現在のようにAppleやSamusungのようなスマホの製造者なのか、GoogleやFacebookのようなサービス会社になるのか、あるいは一発逆転のために、土管業になりつつあるキャリアがそんな端末を作るのか、ちょっと見ものである。

確実なのはドイツの、それから日本のカメラメーカーが培ってきた光学を基にしたカメラの開発は一旦終わり、デジタルで楽しい画像が作れてネットワークにそのままつながるカメラではないカメラの時代がやってくる。そこでは日本のメーカーの技術の高さは必要とされず、安価な画像処理の機能なので極端に言えば誰でも作れてしまうようになっていくのだろう。

カメラと言えば日本というような時代は、家電・AVといえば日本というような時代が終わったように、過去になり、日本が世界に誇るものがまた消えてしまう。かつてヨーロッパの街を歩いているとカメラのことを聞かれたり修理できないか聞かれたものだが、それほどカメラと言えば日本だったのに残念だ。

漫画カメラを作ったのは日本の会社だし、これからはハードではなく画像を使ったアプリとかサービスで、写真といえば日本といわれるようになってほしいから、漫画カメラとか世界カメラとか画像処理と他のサービスとの連携で日本の企業には頑張ってほしいものだ。

ようやく涼しくなりエアコンの必要なくなってきた。週末はあまり晴れないようだが、今日も明日も予定がある。先日、現像したネガがたまっているのでべたをとりたいが今週は無理そう。午後から出かける時に、最近多いゲリラ豪雨に会わないようにしたいがどうなるか。今日は良いが明日は自転車で出かけたいので明日の方が晴れてほしいな。

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