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西安の続き。阿部仲麻呂の石碑を見た後で、タクシーで、延泊の理由の一つである碑林博物館に向かう。碑林博物館は城壁の南側の内側に位置している。料金を払って中に入ると平日の午前中ということもあり、ほとんど客はいない。博物館というより庭園という雰囲気のなかを歩いて行く。
石造りの馬が目に入ったが、目的は書だ。ここは石の書庫と呼ばれるように古い書がたくさん保存されている。紙では保存できなかったものも石の碑に彫られた書は現在まで残されているのだ。と言って書に詳しいわけではないが、碑の林という言葉に惹かれて見てみたかっただけだ。
石に彫られたものは、長く残る。フェニキア人などのように、高い文明を持っていた民族も、パピルスのような劣化の激しいものに何か残してもすぐに消えてしまう。その点、石に残したものは、何千年たってもこのように、見る事ができる。
今朝は朝早くに大雨が降って外はまだ濡れているのでエルの散歩には行かず家でのんびり中。
阿部仲麻呂の碑を見た後はタクシーで碑林博物館へ。碑林博物館はツアーを延長して残った理由の一つで、見てみたかった場所の一つ。