フィルムのベース

by Shogo

新しく使ったefke100を現像した。リールに巻くときに適度な腰があって巻きやすかった。フィルムのベースが違うのかと思って、fotokemika/efkeのサイトで調べると、アセテートを使っているようだ。今のフィルムは、コダックもフジもポリエステルなのでefkeは違っているようだ。ただし、アセテートは数年前に劣化が進んでビネガー現象と呼ばれる酢のような匂いがして溶けてゆく問題がある事が話題になった。だから、アセテートのフィルムを使うことは問題かもしれない。それとも、efkeのアセテートは問題ないのだろうか。

それから現像の前の前浴という水を入れる作業では、非常にきれいなラベンダー色の水が出た。それから現像しても現像液はラベンダーではなく濃い藍色になった。これはフィルムの露光面の裏側にハレーション防止のために色が付いているが、この層が溶けだしたものだ。メーカーによって色が違うがefkeの色はなかなか美しい。

ベースの色は非常に透明で、これはこれで気持ち良い感じがする。コダックなどのややグレーよりは好みかもしれない。ただ、問題はネガを変えたせいか露光の感じが変わって、ネガがやや薄い、つまりややアンダーになっている。撮影時のカンピュータの露光が普段のISO400とISO100の違いのために、うまく変換できなかったためか、そもそもネガの薄くでるフィルムなのかよくわからない。現像の時に氷で冷やしすぎて温度が下がってしまって現像が進まなかった可能性もある。

やはり、使うネガを変えるのは良くないかもしれない。撮影時の露光や、現像時の温度や現像液の疲労など変数が多くてコントロールが難しいのに、使うフィルムを変えると収拾がつかなくなる。新しく購入したものを使い切ったら元の T-max400に戻すべきかもしれない。というか7月の値上げの前に大量に購入して備蓄してあるのは、すべてT-max400だ。ともかく、ベタを作って何枚か焼いてみないと実際ところはよくわからない。

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