また地震

by Shogo

そろそろ寝ようかという時に携帯電話の警報。大したことのないことが多かったので、またかという感じで気にしていなかったらだんだん揺れ始め長い時間続いた。前回の記憶とテレビで見た映像が蘇る。実際の時間は多分短いのだが、数分続いたように感じた。

M7.4、東北では震度6強という大地震だ。前回がなければ新聞の一面に載る規模の地震だが、気持ち的にはこの程度で良かったという感じがする。また前回と同じかより大きい地震が来たらという恐怖が胸をよぎったからだ。

3.11の余震ということだが、数百回も続く地震の最大のものだったようだ。今回は津波が大きくなくて良かった。現時点でまた大きい地震が来たら一進一退を続ける福島第一はどうなってしまうだろう。仙台の停電とか多くの被害が出ているので、そういう言い方は良くないが、この程度で良かったと思う。

オオカミ少年になりそうだった携帯の警報も今回は信頼を取り戻した。数分とは言え、これは意味があるシステムだ。それも、この警報に注意を払っているからのことで、前だったら気にしなかっただろう。

災害は忘れたころに来るというが、それは災害の記憶が薄まって安心して備えをしていないから、大きな災害になるということを言っているのだろう。原発の問題で出てくる「想定外」はそのことだ。大きな地震がなかったから、準備をしなっかたし、直近の地震の規模だけを想定したために起こった人災だ。

個人でも同じで、良くないことも良いことも毎日起こるということを考えて生活しなければいけないと思うようになった。家を建てた時に地震保険という話もでたが、自分の生きている間に大きな地震があるということを考えなかった。誰しも同じだが最悪の事態を想定して生活するのは大変だ。だが、それも考えなければいけないと思うこの一ヶ月だ。

今年も何事もなかったように桜が咲き始め、今週はもう満開だ。昼休みに桜を撮ってみたが、桜は他の花とは違う。どこが違うかは分からないが、どこか違っている。その感覚が日本人だということなのだが、この一ヶ月の震災への対応を見ていると、日本人は無常ということがDNAに書き込まれているようにも思う。良くも悪くも、桜を見て日本人を感じる。

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