172
黎平の最後。次の目的地の肇興に向かう途中で大渋滞に巻き込まれる。しばらく待ったが動く気配がないのでバスから降りてしばらく散歩してバスに戻る。ガイドが前の方まで行って確認したところでは、トラックが事故で数時間は動かないことが分かる。
そこで彼は路線バスの経路を調べて街を抜けた先で折り返し運転を開始する路線バスに乗る手配を整えていた。荷物は乗ってきたバスに残して街の外れまで歩き始める。その頃には、渋滞の車は引き返して道もすっかり空いている。ツアーのバスは遅れて肇興に来ることとなる。
歩いて行くと町外れの手前に大きなトラックが横転して道をふさいでいる。これが渋滞の原因だ。町中の人が集まったように野次馬で一杯だ。その道を迂回して田んぼの中の畦道を歩く。菜の花の名所らしく花の終った菜の花の畑が広がっている。
それから本道に戻って待たせてあった路線バスに乗り込む。ほんの15分ほどの散歩だ。路線バスに乗り込む外国人の8人は周りの人から好奇のの目で見られるが、ほほえみ返すだけで会話はない。いくつもの停留所に止まったが30分もしないで肇興に到着した。
このような大きなトラックの横転事故は中国のあちこちで遭遇した。インフラ整備に力を入れる中国では、そこここで高速道や橋の建設のために巨大なトラックが走り回っているが、まだまだ田舎では道路の整備が進んでいないのでトラックの重みに耐えかねて路肩が崩れてトラックが横転するという事故が多発しているようだ。周辺の住民には災難だろうが旅行者には、予定しない街をあるいたり路線バスに乗ったりとなかなか面白い体験だった。
酔ってリビングで寝たせいか風邪を引いて不調。今日は雨で、それが理由で散歩できないのがうれしいかも。