休み無しの一週間が始まる。疲れた。忘れていたが、日曜からもう3月だ。3月と言っても、朝晩は零下だし、海抜2000メートルの元陽でも27、28度あった雲南省から帰ったばかりの身には風が冷たい。
19世紀に円明園から略奪されたウサギとネズミのブロンズの彫刻が問題になっているが、これは19世紀中頃の第二次阿片戦争の時に英仏軍に略奪されたものだ。現在は破壊された跡がそのまま残っている円明園の西洋楼遺跡にあったものだ。
行った際に説明で読んだが、高い場所にに貯水池を作り、庭園を水が回る仕組みがあり、中でも中心の池には十二支の動物の像が建ち、時間ごとに動物が口から水を噴水の様に出し、正午にはすべての動物が水を出す仕組みがあったとあった。現在は原型を留めず、十二支の像もない。英仏軍に持ち去られたのだ。詳しい説明は忘れたが数個の動物の頭部は見つかっていないが、かなりの数は回収され現在は中国の博物館に入っているそうだ。それでも、何個かは現在でも行方不明と説明されていた。
今回のウサギとネズミが行方不明に分類されたいたものかどうか不明だが、中国にとっては返還して欲しいものだろう。現在の所有者は合法的に入手したので返還の義務がないということらしいが、盗品と知っていていて買ったのだから、いかがなものだろうか。
19世紀のこの英仏の中国侵略や、何より阿片戦争という恥知らずな行動を行ったイギリスに対して、中国人の感情は特に悪くない。友人に聞いてみたが、遠い昔のことだからという回答だった。このあたりでも、日本との歴史や関係が、国によって強調され、国としての求心力ために 利用されてきたことが窺える。貿易赤字を埋めるために阿片を売りつけるということは今は犯罪だが、当時は阿片は合法的なものだから単なる貿易だったと胸を張って言えるのだろうか。
いずれにせよ、この二点のブロンズ像は中国に返還すべきものだと思う。
先日歩いた綿花胡同。場所は后海エリアのやや西で、新街口南大街と徳勝門内大街に挟まれて平行に南北に抜ける細い道。先の二つの大通りと比べると遙かに道幅は狭いが、店がたくさん並んでいて人通りは多い。特に一番南の護国寺大街とぶつかる辺りには食べ物屋がたくさん並んでいる。
レストランもたくさんあるがテイクアウトの店や食品関係の店が多いそう言えば、護国寺大街というので護国寺を捜してみたが見つけられなかった。
この辺りには再開発の感じがしないのだが、こういういい雰囲気の家はいずれ取り壊されるのだろう。プリペイド携帯のカードは本当にどこでも売っている。それだけ利用者が多いということなのだろうか。
上の緑のサインは地下室があるという表示。かつて北京には戦争への備えとしてかなりの数の防空壕が掘られたそうだ。いつも通り辺りを散歩。
この項続く